ゆったりワクワク散歩にでよう(1)1歳児の散歩
子どもにとって、散歩はワクワク・ドキドキが詰まった大冒険です。いつだって未知の体験があり、発見の連続です。子どもと一緒に大人も外に出かけたくなる、そんな散歩のコツを紹介します。
今回は、1歳児の散歩です。宮里暁美さんに散歩の様子を見てもらいました。
講師: 宮里暁美(お茶の水女子大学 教授/保育学/認定こども園 園長) 外に出なければ感じられないことがあります。風がそよいで、光がきらきらして、体中で、五感で感じることができる。それが散歩のよさだと思います。
1歳は、歩き出して世界が広がる時期。子どもが見つけたことや、やりたいことを大事にしましょう。
近所の公園までの散歩
近所の公園までの散歩が大好きな男の子(1歳7か月)。でも、ママは寄り道が多くて時間がかかることが気になるようです。
この日も、排水溝のところで突然立ち止まったり、ひまわりを見つけて駆け寄ったりしていました。なかなか公園に着きません。
宮里暁美さん 大人は目的の場所に行くことを考えますが、子どもは一歩あるいたら何かを見つけるものです。そんなときは、一緒に立ち止まってみましょう。目的地まで急かすのではなく、心が動く瞬間を見逃さないで、できるだけ寄り添ってあげることがポイントです。好奇心旺盛で、自分の見つけたものを説明できる子に育つと思います。
家から少し離れた場所への散歩
この日は、家から少し離れた場所への散歩です。遠くに出かけるときはベビーカーがおすすめですね。
坂道や砂利道、石段などを一緒に歩きました。
宮里暁美さん 歩き始めの1歳児には、坂道や砂利道など、いろんな場所を歩かせてあげたいですよね。いろんな場所を歩く体験が、歩行を安定させるだけでなく、子どもの好奇心を育みます。
水たまりに興味津々な男の子。ママが「気をつけてね。入るのはやめようね」と言っても、入ってしまいました。
宮里暁美さん 外に出ると、挑戦したくなるものがいっぱいあります。親が言っても、絶対入っていきますよね。2〜3歳であれば親の言葉で止まると思いますが、この時期はおもしろいことに突進していくものです。危険なことには注意が必要ですが、できるだけ子どもの「やりたい」を大事にしてあげると、いろんなことに興味を持つようになっていくと思います。
まいにちスクスク「ゆったりワクワク散歩にでよう」の記事
- (1)1歳児の散歩
- (2)3歳児の散歩
- (3)パパと一緒の散歩
- (4)散歩の困りごと
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