親子で一緒に、科学の不思議さを楽しんでみませんか?
身のまわりの科学を遊びにすれば、子どもは興味津々になります。子どもの「なぜ?」という好奇心を育てることにつながりますよ。
今回のテーマは「水の不思議」です。
講師: 川村康文(東京理科大学 理学部 教授) 専門は自然エネルギー、理科教育など。子どもの科学教育にくわしい。
ビー玉入れゲーム
まずは「ビー玉入れゲーム」で遊んでみましょう。
ルールは簡単です。
水が入ったコップを用意して、親子で交互にビー玉を入れていきます。ビー玉を入れて、水をあふれさせたほうが負けです。
ビー玉を入れていくと、しだいに水がコップのふちより盛り上がってきます。
これを「表面張力(ひょうめんちょうりょく)」といいます。表面積をできるだけ小さくしようとしてまるくなる水の性質です。お風呂の水滴など、ふだんの生活の中で観察することができます。
どれぐらいまで水がこぼれないか、観察しながら遊んでみましょう。どきどきして盛り上がりますよ。
こぼれない水
続いての遊びは「こぼれない水」です。
まず、コップに水を多めに入れます。その上にハガキを乗せます。
コップを持ち上げて、手でハガキを押さえながら、くるっと回します。
※ガラス製のコップの取り扱いには注意してください
ハガキから手を離してみても、水がこぼれません!
水がこぼれないのは、空気から大気圧という力が働き、ハガキを押し上げているからなんです。
柔らかいコップで試してみよう
使い捨てのコップのように、柔らかい素材のコップで同じ遊びをしてみると、水がこぼれてしまいます。コップの側面を持ったときに、コップが変形して、中の水を押し出してしまうからなんです。
コップの底など、変形しにくい部分を持つと、水はこぼれません。この状態で、コップの側面を押さえてみると、ポンプのように水が押し出されるのがわかります。
こつをつかんで、チャレンジしてみましょう。
自分が知らなかったことや新しい発見に出会ったとき、自分なりにどう考えて理解していくのかが大事です。水の不思議にぜひ触れてみてください。
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