すくすくアイデア大賞・達人家族に聞く「子育てアイデア発想法」
2019年12月に放送した「すくすくアイデア大賞!」では、全国の皆さんから429ものアイデアが寄せられました。
「子育てを楽にするアイデアを考えたい!」「次回はアイデア大賞に参加してみたい!」という方のため、アイデア大賞達人家族に、アイデアを生み出すコツを聞きました。
アイデアの達人 久保田さんファミリー
久保田さんファミリーは、これまでにアイデア大賞で3回予選を通過し、本戦に出場している子育てアイデアの達人家族です。
2013年、掃除や洗濯など、家事を見える化することでパパも進んで家事をやりたくなるチェック表のアイデア。2017年には、子どもが電車の中でおとなしく立っていてくれる「ボクのつり革」。そして2019年には、おもちゃを妹によく取られてしまうというお兄ちゃんのアイデア「ボクこっちで遊ぼう」。
久保田さんファミリーはどのようにアイデアを生み出しているのでしょうか。
1. 子育ての困りごと・問題点を見つける。
まずは、子育ての困りごと・問題点を見つけること。その時々で子どもも成長していくので状況は変わりますが、困りごとは何かしらおきてくるので、比較的簡単に見つかるそうです。
「ボクのつり革」を発案したときは、当時5歳だったお兄ちゃんが電車の中で「だっこして」とだだをこねることに困っていました。
「ボクこっちで遊ぼう」のアイデアが生まれたときは、日常茶飯事のきょうだいゲンカに困っていました。
どの家庭にもある子育ての困りごと、それが、アイデアのタネになるのです。
2. 家族みんなでアイデアを考える。
問題点が見つかったら、家族それぞれがアイデアを出し合うそうです。
最初は、それぞれで宿題として考え、その後、みんなでアイデアを持ち寄ることで、バリエーションを増やすことができるといいます。
<アイデアを考えるポイント>
子どもが何に興味を持つかを探る
例えば「ボクのつり革」では、子どもがつり革にとても興味を持っていたので、腰につり革をつければそこにつかまって「だっこして」と言わなくなるのではないかと考えたそうです。
ちょっとしたことを見逃さない
ふだんの生活で何気なくやっていることがアイデアにつながるので、ちょっとしたことを見逃さないようにアンテナを立てるように心がけているといいます。
新しいアイデア、実際にはどのように考えているの?
久保田家でいま困っているのは、3歳8か月になる妹が、食事中、すぐに飽きて遊んでしまうことです。どうすれば集中して最後まで食べられるのか、パパ、ママ、お兄ちゃん、それぞれが考えたアイデアを持ち寄り、会議が開かれました。
「チョコレートが好きだから、ごはんをチョコレート味にしたら?」「車では立たないから、いすにシートベルトをつけて、ここを車だと思わせたらどうかな」など、いろいろなアイデアが出ました。
そして、まず試してみたのは「食事をしている友だちの写真を食卓に並べる」というアイデアです。
「保育園ではもくもくと食べていると聞いたので、保育園と家では何が違うのかなと考えました」とパパ。友だちと一緒なら、保育園と同じように、自分で最後まで食べられるのでは、と考えたのです。
実際に友だちの写真を並べてみると、「いただきます」と言って、にっこり笑って自分で食べ始めました。
しかし、少し食べると、すぐにいつも通り遊びだしてしまいました。その上、友だちの写真が気になって、なかなか食べてくれません。
今回は、目標だった「一人での完食」はできませんでしたが、アイデアを練り直してもう一度チャレンジするそうです。
「すくすく子育て」では子育てが楽になるアイデアを随時募集しています。
皆さんもアイデアを思いついたら送ってくださいね!
PR