家族の毎日のごはん。子どもが小さいうちは手間もかかるし、メニューを考えるのも大変です。そこで、定番メニューのパターンを活用して、親子ごはんを作るコツを紹介します。
今回は、お手軽な炒め物です。
講師:松尾みゆき(管理栄養士) 基本はワンパターンでいいんです。定番を覚えてアレンジすると、毎日の料理が楽になりますよ。
炒め物は手軽にできるので便利ですよね。子どもに合わせた味付け、かたさにすれば、親子で同じものを食べられます。
カジキと野菜ののり塩炒め
まず、カジキと野菜ののり塩炒めを作りましょう。
<材料 大人2人・子ども1人分>
カジキ ―― 2枚
にんじん ―― 1/4本
たまねぎ ―― 1/2コ
キャベツ ―― 2枚
サラダ油 ―― 小さじ2
塩 ―― 小さじ1/3
青のり ―― 小さじ1
カジキはやわらかくて骨が少なく、子どもにも食べやすい魚です。火の通りが早いので、炒め物におすすめです。
野菜はお好みで準備しましょう。
<作り方>
カジキは小さめのひとくち大に切り、塩の半量をふっておきます。
たまねぎは薄切り。にんじんはいちょう切り。
キャベツは芯を取り除いて、2~3cmのざく切りに。
具はどれも同じくらいの大きさに切りましょう。
フッ素樹脂加工のフライパンにサラダ油を熱し、カジキ・にんじん・たまねぎを入れます。カジキの身が崩れないように、最初はカジキと野菜と分けて炒めます。
カジキの両面に焼き色がついたら、一緒に炒めます。
キャベツを加えて、しんなりするまで炒め合わせましょう。
青のりと残りの塩を加えて軽く混ぜます。
これで、大人の分のできあがりです。
塩がひかえめでも青のりの風味でおいしくなります。
子どもの分はフライパンに残し、大さじ2くらいの水を加え、ふたをして蒸し煮にします。野菜がやわらかくなって、さらにうす味になります。
炒めるときに中華麺を加えたら焼きそばにもなります。
麺類が好きな子には、これだけで一食になります。
野菜が苦手な子どもは多いですが、「食べにくいから」というのも理由のひとつです。シャキシャキした生野菜などは子どもにはかみにくい場合があります。油で炒めると食べやすくなり、さらに水分を加えることで、しんなりしてやわらかくなります。
トマトとチーズスクランブルエッグ
卵と一緒に炒めると、野菜が食べやすくなります。
チーズをいれるので、調味料を足さなくても味がつきますよ。
<材料 大人2人・子ども1人分>
トマト ―― 1コ
卵 ―― 3コ
牛乳 ―― 大さじ3
ピザ用チーズ ―― 15g
オリーブ油 ―― 小さじ2
<作り方>
ボウルに、卵・チーズ・牛乳を混ぜて、卵液を作っておきます。
フッ素樹脂加工のフライパンにオリーブ油を入れ中火で熱し、切ったトマトをサッと炒めます。
卵液を流し入れ、ゆっくりと混ぜながら火を通し、スクランブルエッグを作ります。
子どもがトマトの皮を食べにくい場合は、皮を取り除いておきます。
※トマトは熱すると皮がむきやすくなります
これで、トマトとチーズスクランブルエッグのできあがりです。
大人は、お好みで塩・こしょうなどを加えてください。
トマト以外でも、キャベツ、にんじん、コーン、刻んでやわらかくした青菜など、他の野菜でもおいしくできます。
子どもが苦手な野菜も、食べやすくなる炒め物。味付けや切り方、かたさなどを工夫して、毎日のごはんに取り入れましょう。
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