私の子育て ユージさん(1/2)
さまざまな子育てのヒントをうかがう「私の子育て」。
今回はタレントのユージさんです。一般女性と結婚して、妻が連れてきた男の子と、その後に生まれた2人の娘の家族5人で楽しく暮らしているそうです。
ユージさんは、血のつながりのない息子とどう関係を築いていったのでしょうか。
最初は、結婚しようとした人に子どもがいて戸惑ったといいます。
“父親”になる
ユージさん: 結婚前、初めて妻の家に行くことになったとき、「実は言ってないことがある」と言われたんです。そして家に行くと、6歳の男の子がワクワクした顔で待っていて、妻が「私の息子です」って紹介してくれました。そのときは驚きましたね。
その後、毎日のように遊ぶほど仲よくなったといいますが、ユージさんは父親になろうという気持ちをあえて抑えていたといいます。
ユージさん: 息子と僕の関係は、親友以上、父親未満だと思います。例えば、息子を思い切り叱ることはなく、父親として厳しくしないといけないのかもしれないと感じるような場面でも、妻に叱ってもらう。もっと息子に踏み込んで、父親の看板を背負うことができたかもしれない。でも、慎重に、あえて1歩手前でブレーキをかけた方が、いい関係をつくれると思ったんです。
そんなある日のこと。偶然、息子の気持ちをかいま見る出来事があったそうです。
ユージさん: 息子が小学校3年生だったかな。公園で友達と遊んでいる息子を迎えに行ったときのことです。僕に気付いた息子が手を振ってくれたんですね。すると、友達たちが「あの人は誰?」となって、息子が「父さんだよ」と言っているのが聞こえたんです。ふだん、家では僕のことを「ユージ」と呼んでいる息子が「父さん」と言ったんですよ。その時、「父親だと認めてくれているのかもしれない」と思えました。僕はあえて父親の1歩手前でとどまっていたけど、息子が僕のことを父親側に引っ張ってくれたのかもしれません。
ステップファミリーとして
ユージさん: 血のつながりのない関係がどこかにあるステップファミリーでは、親になろうとしすぎないことが大切だと僕は思います。僕の場合は、気持ちとしては息子の父親でありながらも、父親になりすぎないこと。いい距離感を持つことで、結果としていい関係が築けたと思います。
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