子どもは楽しく親は無理なく お手伝いのポイント(4)身のまわりのこと
子どもがお手伝いをしたがること、ありませんか?
子どものやる気を大事にしたいけど手伝ってもらうとかえって時間がかかり、ちょっとイライラしてしまうことも…
そこで、子どもは楽しく、親は無理なくやらせることができるお手伝いのポイントを紹介します。
講師:伊瀬玲奈(和洋女子大学 こども発達学科 准教授/保育学) 幼児期の子どもにとって、生活そのものが遊びであり学びでもあります。お手伝いをして、できることが増えれば子どもはどんどん新しいことにチャレンジする意欲が出てきます。
今回のテーマは「身のまわりのこと」。
お手伝いしてくれるのは、4歳の男の子です。
これまで、子どもはお手伝いをしたがっていたのですが、パパやママはあまりさせてきませんでした。でも、4歳になり、自分の身のまわりのことに興味を持ち始めた様子を見て、お手伝いをお願いすることにしました。
まずはゴミ捨て。
ラベルのはがし方は、主にミシン目に沿ってはがしたり、はがし口からはがしていく方法があります。
小さなはがし口をめくるのは難しいですが、親が多少手伝っても、仕上げは子どもに任せると、子どもの達成感につながります。
ママは、ゴミを分別することでゴミを集める人が楽になる、など、ゴミを分ける意味を話します。
分別してゴミを捨てることができましたね。
最初は大人がやっている物事に興味が向いてお手伝いを始めると思いますが、どんなふうに役に立っているなど、ひとつひとつ物事には意味があると気が付く。行為だけで覚えるよりも、意味があってお手伝いをやっているんだと気づけるいい機会になると思います。 (伊瀬玲奈さん)
続いてのお手伝いは、水やりです。
ペットボトルで「マイジョウロ」を作ってみましょう。
自分専用の道具でやる気をアップさせることもポイントです。
つくり方は簡単。ペットボトルの上部に8か所ほど小さい穴を開け、好きな絵などを描けば完成です。
※穴を開ける作業は大人が行ってください
毎日水やりをして実がなれば、トマトが食べられると聞いて、すっかり水やりのお手伝いが気に入ったようです。この日から家族の水やり当番になりました。初めてのお手伝いでしたが、新鮮な経験だったみたいですね。
子どもがやりたがった時がお手伝いのチャンス。日常生活の中にある、いろいろな経験に、ぜひチャレンジさせてみてくださいね。
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