子どもを外で思い切り遊ばせたいけれど、そんな場所があまりないという声も聞こえます。
でも今、子どもがやりたいことを自由にできる遊び場が少しずつ増えています。
それが、「冒険遊び場」です。
今回は、東京都品川区にある「しながわこども冒険ひろば」を取材しました。
子どもたちを見てみると、泥んこ遊びの最中。
楽しそうですが、こんなに汚してしまうと、後が大変そう⋯⋯。
親たちは口出しをせずに遊びを見守っています。
それができるのは、冒険遊び場にいる「プレイワーカー」という遊びの専門家たちの思いに共感しているから。
プレイワーカーの宮里和則さんにお話をうかがいました。
プレイワーカーは、遊びを教えるわけではありません。ここは子どもたちが自分の責任で自由に遊ぶ場所です。今の時代は、子どもが自由に遊べません。ルールに縛られ、遊び方を習わなければ遊べないという状況が多い。でもそのままだと、未来を切り開いていく人間は育ちません。自分の力でいろいろな実験をしながら育つことはとても重要だと思います。子どもたちを“遊びたい!”という気持ちにさせる”遊気(ゆうき)”を持てる場所にしたいと考えています。 (宮里さん)
プレイワーカーは、子どもたちの”遊気(ゆうき)”を引き出すための環境づくりをしています。
安全に気を配りますが口出しはせず、子どものやりたい気持ちを応援していると言います。
冒険遊び場では、金づちを使って工作に没頭したり、火を起こし、焚き火にチャレンジしている子もいます。
子どもが自由に遊べる冒険遊び場は、全国におよそ300か所あり(2019年8月時点)、土日を中心に活動しています。
遊びに必要な「三間」、異年齢の子との関わりなど、貴重な環境を確保してくれる。
コメント:河邉貴子さん 自分で考えて遊びを展開できる場所はとても大事です。 遊びには「三間」が必要と言われています。「時間」「空間」「仲間」の3つの「間」です。 今はそれが失われつつあるので、冒険遊び場のような場がその環境を確保してくれています。 こうした遊び場には小学生もたくさん遊びに来ており、異年齢の子どもたちと遊ぶことができます。少し年上の子が遊んでいる様子を見て、「自分もやってみたい!」と動機づけられることもあります。そのような異年齢の集団の中で遊ぶことができる環境は、子どもの成長にとってとてもいいと思います。
わが子の遊び、これでいいの? ひたすらヒーローごっこをしています。
周りの子は習い事をしているようです。遊びばかりでいいのでしょうか?
子ども同士の遊び、大人はどう関わる?
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