子育て世代包括支援センターとは
子育て世代包括支援センターは、妊娠・出産・子育てまで、あらゆる相談を受け付け、アドバイスをくれる場所。
ここに相談すれば、ふさわしい支援サービスにつないでもらえるワンストップの窓口です。
2015年度からこの事業に取り組んでいる東京都文京区の「子育て世代包括支援センター」は、「ネウボラ事業」という名前で赤ちゃんやその家族をサポートしています。
「ネウボラ」とは「アドバイスの場」という意味を持つ、フィンランドの子育て支援制度の名前。この「ネウボラ」をモデルに、仕組みが作られました。
文京区では、妊娠がわかり、母子手帳を交付するときから支援が始まります。
地区担当の保健師が「母子保健コーディネーター」としてひとりひとりに面談を行います。
ベビーウェアのセットなどがもらえるといううれしいサービスも。不安や悩みがある場合、保健師・助産師など、別の専門家にもつないでくれます。区内在住のママ・パパなら、電話やメールなどで、いつでも、どんなことでも相談にのってもらえます。区内の助産院で、助産師から直接アドバイスをもらうこともできます。
出産直後、ママが負担を感じたときには、区内の助産院や病院でのショートステイを紹介してもらえます。文京区では、産後4か月まで赤ちゃんとママが一緒に泊まれるショートステイが利用可能。ママがゆっくり体を休めながら、赤ちゃんのケアや産後の不安などを相談することができます。
育児の不安や、産後の孤独感を解消したいときにはデイサービスの紹介もしてもらえます。保健センターで行われているデイサービスでは、助産師や保健師が、じっくり相談に乗ってくれます。一度参加すれば、その後も継続して連絡をくれるなど、親子の様子を見守ってくれます。
このほかにも、区内のさまざまな支援機関と連携。特に専門的なケアが必要な場合は、必要な情報を共有し、支援が継続して届く仕組みです。
助けてもらうということは恥ずかしいことではなく、他の人の知恵と力を借りて豊かな子育てができるようになることです。ぜひ声を上げていただければと思います。 (文京区保健サービスセンター 保健師 高松泉さん)
2018年4月時点で、761市区町村(1436箇所)に設置されている「子育て世代包括支援センター」。2020年度中に、全国すべての自治体に設置することが目標とされています。
1人目の妊娠中、心のバランスが崩れた。2人目もそうなるのではと心配です。
体験談から考える。産後の心と体
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