子どもの能力は生まれつきなのか、それとも育て方なのか。気になりませんか?
自分に苦手なことがあると、「私に似てしまったらどうしよう」とちょっと心配。
さらに、最近気になるのは、スポーツや将棋・囲碁の世界で活躍している子どもたち。
あの能力は生まれつきなの? それとも育て方なの?
最新の研究で、「行動や能力すべてに遺伝の影響がある」ということもわかってきているようです!
専門家:
榊原洋一(お茶の水女子大学 名誉教授/小児科医)
遠藤利彦(東京大学大学院 教授/発達心理学)
親の苦手なところは似てほしくない。遺伝の影響を教えて!
夫婦ともに英語が苦手です。子どもに遺伝の影響はありますか?
子どもの能力を伸ばす環境、親ができることは?
どうやって子どもの興味関心を見守ればいい?
持って生まれたものを心配するより、どう生かすかが大事
榊原洋一さん
両親の遺伝子からの組み合わせではありますが、子どもには親とは異なる新しい遺伝的素質、新しい能力が備わっているという話がありましたね。その持って生まれたものについて心配することはありません。残りの50%をどう生かすかということが大事だと思います。そしてそれは、子どもの興味や行動を見守るということです。
乳幼児期を大人のための準備期間にせず、自由に目的のない遊びをいっぱいさせましょう
遠藤利彦さん
自分はこういうことが不得意だから、将来この子が困らないようにと考えて、将来の準備、大人になるための準備だけに乳幼児期を当ててしまうのは、とてももったいないと思います。乳幼児期にいちばん大切なことは「自由に自発的に目的のない遊びをたくさんする」ということです。これを本当に大切にしてほしいと思います。