【アンケートまとめ】“子育て家族の防災”実態調査② 「これがあってよかった!」被災経験者の声

クリップ
クリップ

2019/03/10

1128530

すくコムで実施した「家庭での防災対策」アンケートには、これまでに地震などで被災された方たちからの体験談が多く寄せられました。ここ数年の災害だけでなく、なかには20年以上前の阪神淡路大震災の経験を思い出して書いてくださった方も。

家庭での防災について考える企画、第2回は被災経験者の方の「これがあってよかった」「これがなくて困った」という体験談をご紹介します。家庭での備えの参考にしてください。

▼これまでの記事はこちら
子育て家族の防災”実態調査① 災害への備え できていますか?


ライフラインが停止…そのとき必要だったものは?

【明かり】
1331293
北海道胆振東部地震のとき、停電になり、子どもが夜に真っ暗になるのを怖がった。ランタンは用意しておらず、あればよかったと思った。小さな懐中電灯は家にあったが、すぐに電池が切れてしまって、一晩持たなかったので、長く使えるタイプが良いと思った。
(北海道 かおり)

東日本大震災の際に、親戚から聞いた経験談です。
地震後の停電により明かりがつかないため当時2~4歳の子ども達がかなり怖がり大変だったようです。仏壇用のろうそくはあったそうですが、やはりそれだけでは暗く、また余震も頻繁にあったため火災の恐れから長くはつけていられなかったとか。
電池を使ったランタン・照明の必要性を強く感じたそうです。
(広島県 はいじ)

【水】
1169437
北海道の地震の時に、被害は少ない地域だったものの停電がしばらく続いて、水道が止まった地域も多く、お風呂のお湯をためておいたり、普段からを蓄えておいて良かったです。
(北海道 ぴょん)

東日本大震災のとき、実家の家族が被災しました。前の晩のお風呂の残り湯はトイレを使うときに役に立ったそうです。普段から冷凍食品のストックが多くあったのでそれも助かったと言っていました。
(宮城県 らりな)

昨年の北海道ブラックアウトのとき、LEDライトが非常に役立ちました。ひとつで十分な明るさだし、子どもが小さくても火災の心配がないのでよかったです。
ウォーターサーバーもあってよかったです。停電のためお湯は出ませんが、飲料水を確保できたことは大きかったです。うちの子はミルクなので、これがなかったらきっと大変でした。
(北海道 けんたろう母)

【ラジオ】
071488
北海道胆振東部地震で被害にあいました。あって良かった物はラジオ。電気もつかない中、ラジオの情報だけが頼りでした。子どもには、やはりオムツ。そして時期にもよりますが衣服が必要でした。汗をかきやすき子どもはすぐ服もベタベタになりました。
(北海道 こんぶママ)

東日本大震災の時、ライフラインが何日か止まってしまいました。テレビを見ることができないので、外の状況が何も分からず不安でしたが、小型のラジオを持っていたので唯一の情報源で大変助かりました。
(神奈川県 きより)

【連絡先】
電話番号。携帯の充電が切れて家族の携帯番号を覚えていなかったので、電話がかけられなかった。それ以来、家族の番号を書いた紙を財布に入れています。
(埼玉県 むーたん)

保育園の災害用伝言ダイヤルの使い方を書いた紙を常に持っています。携帯だと電源が切れると困るので。
(東京都 かぜはな)

被災した時の食事は?

【お菓子】
日持ちのするおやつを避難リュックに入れています。ようかんや缶のビスケットやキャラメル
甘いものは大人も避難時に癒されるそうです。
(大阪府 あきこ)

東日本大震災の時に、実家には食糧がたくさんありました。子どもには非常食よりも、普段食べているお菓子等があったほうが安心感も与えられて良かったと言っています。なので我が家では、普通のお菓子のストックを多めにとっています。
(埼玉県 ほのぴ)

東日本大震災を体験した親類は、震災の少し前にお菓子やポテチを買いだめしていたので、好きなポテチを食べられて、気持ちがホッとしたと言ってました。
うちの親は地震保険と風雨災害の保険に入っていて良かったと言ってました。
(大阪府 まひる)

【レトルト食品】
651165
レトルトのベビーフードは賞味期限が長く、アレルギー対応になってるので、被災した友人に送ったら喜ばれた。それからは万が一のために安いときに沢山買って、ローリングストックしています。
(愛知県 ゆっこ)

子どもは大人と違い、普段口にしてないものは例え災害時でも口にしません。そんな時、普段食べているお菓子やレトルトカレーは子どもにも安心感を与え、必需品でした。
(埼玉県 *RuAo*)

また離乳食中期の時期で火を使わないと作れないものが多く、パウチのベビーフードを買いだめていて良かったと思いました。
(北海道 あみママン)

子どもは被災したとしても、普段と変わらない食事を求めるので、子ども用のレトルトを普段から時々食べさせて、慣れさせておき、非常用として1週間ぶんほど買い置きをしている。またミネラルウォーターも飲めないと意味がないので、普段から飲ませている。スポーツ飲料も常備し、ストックをしている。スポーツ飲料は水より賞味期限が短いので、風邪をひいた時に飲ませ、その時に買い替えをしている。
(宮城県 ゆいにゃんママ)

東日本大震災の時に一番あってよかったのは温めずにそのまま食べられるレトルト系の食品と、暖をとれるストーブでした。知人の赤ちゃんがいる家庭は、ミルクと、それを溶かすお湯がなくとても困ったと言っていました。食のありがたみにあらためて気付かされました。なのでまたいつなにがおこっても大丈夫なように防災対策は整えています。
(岩手県 ゆうきりん)

【食事の時に便利だったもの】
1201948
東日本大震災の時に電気、水道、ガスが全て止まってしまいましたが、カセットコンロがあったのでお米は炊くことができました。それ以来カセットコンロと予備のガス、備蓄水、お米は切らさないようにしています。
(埼玉県 まちお)

カセットコンロ。我が家もしかり、オール電化やIHが増えているので、去年の北海道大規模停電の際、カセットコンロが売り切れ、コンロ難民が多くいました。お湯が沸かせないと衣食にとても不便。
(北海道 ぽやん)

208511
皿にラップをしいて食事をすることで、洗う水を使わすに済んだので、ラップ、割り箸があってよかった。
(福島県 ミサ)

子ども用の使い捨てスプーン&フォーク。断水になり食器が洗えないので、使い捨ての食器を使おうと思ったが子ども用のはなかった。大人用のだとさすがに食べにくいので、用意があれば良かったなと思いました。
(愛知県 らんママ)

子どもの健康を守るために…

おしりふき。おしりふきという名前だけど、全身使えるので、お風呂に入れない、手が洗えない等、子どもだけではなく大人にも使えるので。
(大阪府 ほーにっひ)

オムツはいくつあれば分からないしかさばるので、真空バックに詰めて空気を抜きました。
あとは、意外と盲点のマウスウォッシュは準備しておいて良かった。
(栃木県 るる)

おむつが無くなってしまう、もったいない気持ちが勝り、マメに代えてあげることができずにおしりがかぶれてしまい、薬を手に入れることが難しかったので、おむつおしりふき子どもが使用する薬などです。
(兵庫県 ピップ)

肌が荒れやすい子どもだったので、清拭できるものと、保湿クリームは必要だと思いました。
(東京都 ケトコ)

子どもの気持ちを落ち着かせたものは…

【絵本やおもちゃ】
後回しにしてしまうが、小さい子にはやはり、おもちゃや絵本が必要でした。
(福島県 バタ子ママ)

子どもの暇つぶしになるようなもの。小さければ絵本など、小学生くらいならトランプなど。
(福島県 けみ)

知り合いが地震後避難所で過ごした時、普段遊んでいるおもちゃや絵本があって良かったと言っていました。他の小さい子にも貸してあげたけど、自分の使っているおもちゃじゃないと泣いてしまう子もいたようで、普段遊んでいるおもちゃを2、3個持ち出しておいて良かったそうです。
(東京都 つう)

絵本やシールブック、音の出ないおもちゃ。避難所での共同生活の中で、どうしても子どもが騒いでしまうので周りへの迷惑になってしまうのが気になりました。静かに遊べるおもちゃや絵本があればよかったなと思います
(岩手県 ぱち)

【お気に入りの歌】
長男が生後5か月のときに東日本大震災が起きました。関東圏に在住でしたが揺れが大きく、そのとき住んでいたマンションは1日電気、ガス、水道が止まりました。自分が不安になってしまって、でもその気持ちが赤ちゃんだった子どもに伝わらないように、音楽の鳴るおもちゃを使ってあやしていました。童謡や「おかあさんといっしょ」の歌は子どもだけじゃなく自分も癒されたので手元にそういう玩具があるといいと思いました。
(神奈川県 にこ)

Eテレ大好きな娘は停電でテレビが見られなくなった時は大変でした。とにかく絵本で耐えていましたが、夜になり真っ暗でどうしたら良いか考えた時にスマホに「いないいないばぁ!」や「おかあさんといっしょ」の音楽を入れていたことを思い出しました。大好きな歌が流れると安心したのか、テレビが見られなくても落ち着いたように感じました。
(大阪府 くみっきー)

避難生活で役立ったもの

071513
毛布。寒い時期だったので丸めて子どもをねかしたり、日中は下にひいてフワフワに。寝袋を今度は買っておこうかと思って時がたってしまった。
(京都府 たぬこ)

体育館に避難しましたが寝かす時に、床にしく分厚いものと上にかけるブランケット・タオルは必須だと思いました。アルミシートなど熱を逃がさないものを下に敷くといいと思いました。
(岐阜県 おさゆ)

知人の話では、透明ではないレインポンチョがあると、着替えや授乳、防寒などに使えたそうです。
(東京都 ここあ)

子どもの頃に阪神淡路大震災で被災しました。親になってから当時を振り返ると、抱っこひもは必要かと思います。避難の際の移動に必要なのはもちろん、家の中でもガラスや家財などの破損で子どもを歩かせられる状況ではありません。
(大阪府 みった)

簡易的な抱っこひも。歩き始めた子をいざというときに、とりあえず抱えたはいいがおとなしくしてくれるともか限らないなかで、防災リュックも持ち出してとなると逃げるのも大変なので制御がきく抱っこひもがあった方が避難もスムーズにできるし、避難した後も役立つから。
(埼玉県 こたまま)


そのほかの被災経験者の方からの声をご紹介します。

熊本地震の際に親戚が被災し、タオル、レジ袋、おしりふきはいくつあっても困らないし何にでも使用できるから避難用具に入れておくように教えてもらいました。タオルやレジ袋でおむつの変わりにもなるし、おしりふきはお風呂に入れない場合にも活用できるので助かったと。
また、環境が変わると肌トラブルが起きがちなため、ベビーパウダーと保湿剤も持っておくと良い、ベビーパウダーは髪の毛の汚れを取るのにも役立つので持っておくと便利と教えてもらい避難用具にいれています。
(東京都 そうたママ)

熊本地震の時に義実家で被災しました。周りの方の話も聞くと一番にと話していました。その次は食料、食器も全て割れたので紙コップや紙皿、洗うこともできないのでラップがあると良かったです。ガスの復旧が一番遅かったのでガスボンベやカセットコンロも必要だと思いました。
子どもがいる家庭ではやはりおむつ、水、食料が欠かせないと思います。地震後天草発祥のもっこがテレビでも取り上げられましたが、本当に便利だと思います。抱っこひも、授乳ケープ、掛け布団、目隠しの布にもなりいろいろ持たなくても大丈夫です。小さいお子さんがいる方にはおすすめします。
(静岡県 さやママ)

東日本大震災を子どもがいない状態で福島県で経験しましたが、周囲の人と連絡がとれる携帯電話、車や電車が動かなくなったときに使える自転車、断水したときに使える常備水、目が悪いのでメガネ、頭痛をよくするので…が必要だと思い出しました。子どもがいたら、ミルクやおむつやおしりふきはもちろんのこと、おもちゃやお気に入りのお菓子柔らかい毛布が欲しいのではと思いました。
(青森県 さなまま)

東日本大震災を経験し、水道とガスが切断。かろうじて電気は使えた為電気ケトルは非常に使えた(カップラーメン、レトルト食品、寒かったので暖をとるにも)。は常備してあって正解。飲料としてだけではなくトイレにも必要なので。断水で入浴不可な為,体を拭くのに汗拭きシートやウェットシート、赤ちゃんのおしりふきも何かと役に立つ。
テレビが破損しスマホなどもなかなか繋がらなかったので情報を得るためのラジオ,それに使用する電池のストックも必要。使い捨てガスのコンロも便利だった。スマホや携帯からのアクセス集中でなかなか繋がりにくかった時に公衆電話が一番繋がったので公衆電話のある場所を把握しておく事とテレフォンカードや小銭も必要だと思った。
(福島県 恵明遥)

新潟県の中越地震の被災時、昼は少し暖かい時期でも、夜の外はとても寒く防寒具が必要だと思いました。食料、飲み物は時間が経つにつれ救援物資として避難所に届きましたが、防寒具だけは被災した直後から必要でした。防災リュックの中、または防災リュックの近くに防寒具(防寒着)を季節にかかわらず置いておくことか大切だと思います。
(新潟県 まいたけ)

阪神淡路大震災で親戚宅が半壊し我が家に避難し10人ほどの集団生活を経験した過去があります。
地震のすぐ後に、母が機転をきかし、風呂に水をためていたので、トイレを流したりすることができました。これについては、あの時すぐお風呂に水を貯めておいて本当に良かったね。と今でも何回も話に出てきます。水の大切さを実感しました。
また、近隣の学校等にヤカンやポリタンクを持って給水に行ったりしました。私も幼いながら、地震の恐ろしさを初めて感じた日々を過ごしました。
それでも、命あればこそ…
半壊の家が直るまでの半年~1年の集団生活は、精神的にもつらいものですから、やはりメンタルケア、特に学校での児童に対する心のケアが必要だと思います。
(兵庫県 りんちゃん)


貴重な体験談をお寄せくださったみなさん、ありがとうございました。
この20年、本当に全国各地でさまざまな災害が発生したのだなということを、改めて実感します。
地震や台風が多い日本では、いつあなたが住む地域が被害にあってもおかしくありません。
その時になって焦らないよう、ご家庭での備えを見直してみてください。

第3回は、家庭での防災について寄せられた疑問にお答えします。

▼【アンケートまとめ】“子育て家族の防災”実態調査
① 災害への備え できていますか?

PR

×     閉じる