平成30年度、幼児教育に関する法令が変わり、その中で「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」が示されました。この「10の姿」を通して、大きく変わろうとしている幼児教育について考えていきます。
専門家: 汐見稔幸(東京大学 名誉教授/教育学) 大豆生田啓友(玉川大学 教授/乳幼児教育学)
「10の姿」は教育が変わるひとつのシンボル
今回、これからの幼児教育を話し合う中で、「勉強」という言葉が何度も出てきました。私は「10の姿」が「勉強の時代よ、さようなら」と言っているように感じます。勉強という言葉は、強いて努めるという意味で、「学び」の意味が入っていません。21世紀は、主体的な学びへと移行して、自分が納得して勉強する時代になり、学校を含めたあらゆる教育機関が変わっていくのではないでしょうか。そのひとつのシンボルが「10の姿」だと思います。 (汐見稔幸さん)
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