「おかあさんといっしょ」出演者交代発表会見レポート【前編】

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2月18日、東京・渋谷のNHKで「おかあさんといっしょ」の出演者交代記者会見が開かれ、体操のお兄さん・小林よしひささん、パント!のお姉さん・上原りささんの卒業と、新しい体操のお兄さん、体操のお姉さんの就任が発表されました。
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小林よしひささんは、第11代体操のお兄さんとして、14年間にわたって全国の子どもたちに親しまれてきました。体操のお兄さんとしての在任期間は、歴代最長です。
上原りささんは、7年間にわたって身体表現のコーナーである「パント!」のお姉さんをつとめ、明るい笑顔と元気いっぱいのパフォーマンスで子どもたちを魅了してきました。

会見ではNHKの担当者から、今年で60周年を迎える「おかあさんといっしょ」が新たな歴史を刻むためにさまざまなリニューアルをすること、そのなかで、番組の柱のひとつである”体操”を変え、体操の出演者も交代する、という紹介がありました。

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第12代の体操のお兄さんに就任するのは福尾誠(ふくお・まこと)さん、そして、初代の体操のお姉さんに就任するのは秋元杏月(あきもと・あづき)さんです。
(ふたりのプロフィールはこちらから)

4人の記者会見でのことばを、2回にわたってお届けします。


パント!のお姉さん 上原りさ さん

「子どもたちと過ごした日々は、刺激的で、幸せな時間でした」 re risa2 この度、今年度いっぱいで「おかあさんといっしょ」のお姉さんを卒業させていただくことになりました。この7年間は本当に濃い、充実した時間でした。そのなかで、いろんな出会いと別れを経験して、いつか自分にもいつかこの瞬間が来るんだなあと、思っていました。今、私の中では「やり切れたなあ」という思いと、今まで支えてくださった方々への感謝の気持ちでいっぱいです。 私は7年前、本当に右も左も分からない状態で、正直、楽しみだな、という気持ちもありつつ、不安の気持ちのほうが強かったと思います。そんななか、たくみお姉さん、だいすけお兄さん、そして、よしお兄さん、ポコポッテイトのみんな、番組をいつも支えてくださっているスタッフのみなさんがあたたかく迎えてくださって、本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。子どもたちも、私のことを本当にすっと受け入れてくれて、こんなに幸せなことがあるんだなと思っていました。子どもたちと過ごした日々は本当に刺激がいっぱいあって、毎日が楽しくて、幸せな時間でした。 就任したときに、スタッフの方から、「スタジオに来てくれる子どもたちは、一生に一度のことで、それは番組を見ている子どもたちも、コンサートに来てくれる子どもたちも同じことだよ。だから毎回、新鮮な気持ちでね」と言われたことを覚えています。 本当にその通りで、スタジオに来てくれる子どもたちは、本当にひとりとして同じ子はいなくて、みんな個性が豊かで、私が想像つかなかったことを目の前でやってくれたり、いろんな発見をさせてくれました。その子どもたちのおかげで、毎回、新鮮な気持ちでいられたな、と思っています。以前から子どもは好きだったんですけど、どう接していいかっていうのは、最初は全然わからなくて、悩んでいることの方が多かったとは思います。でも、そんなときに、たくみお姉さん、だいすけお兄さん、よしお兄さんがそばでずっと支えてくださって、引っ張ってくださって、手助けをしてくださって、私が子どもたちとちゃんと向き合えるように、サポートしてくださいました。 wakuwaku-photo08DVD・ブルーレイ「おかあさんといっしょ」スペシャルステージ ~みんなでわくわくフェスティバル!!~ より) そんななかで、たくみお姉さん、だいすけお兄さん、そして、ポコポッテイトのみんなとの別れを経て、あつこお姉さん、ゆういちろうお兄さん、そしてガラピコぷ~のみんなと出会うことができました。本当にふたりとも素敵なお兄さん・お姉さんで、ふたりといっしょに過ごせた時間は私にとってとても大切な宝物になっています。ガラピコぷ~のみんなと出会えたことも、本当に幸せなことだなと思っています。みんなと過ごせた時間は私にとってはかけがえのない、本当にかけがえのない財産で、この幸せな時をこのメンバーで、子どもたちと共有できたことは、私の人生において、何にも代えられない素敵な瞬間でした。今回こうやって、新しい世代にバトンを渡すことができたことも、とてもうれしく思っています。これからは、いち視聴者として、新しい4人と番組のことを応援していきたいと思っております。本当にありがとうございました。

第11代 体操のお兄さん 小林よしひさ さん

「常に進化していけるように努力しよう、そういう14年間でした」 re yoshi2 卒業するにあたって、ということなんですが、いま率直に、ふたつの「ほっとした」という気持ちがあります。 昨日の夜、寝る前に、明日何時集合だなあ…と思いながら、ふと、「本当に記者のみなさんが来てくれるのかなあ?」という気持ちがあって(笑)。「もし何か幸せなニュースとかがあったらそっちに行っちゃうんじゃないかなあ」と思って。さっき入ってきたら、これだけ多くの記者の方が来てくださっていて、まず、それが、ほっとするひとつめでした。 もうひとつは、14年間、本当に迷惑かけることもいっぱいあったんですけど、気持ちが切れることなく、努力し、体操のお兄さんを続けてこられたことに、本当にほっとしたという気持ちが一番強い状態です。ちょうど14年前、当時は、出身大学の研究室の助手と、体操部のコーチをしていました。その体操部からは、体操のお兄さんが数人輩出されていたんですけれども、自分自身が体操のお兄さんになるなんていうのは、夢にも思っていない状態でした。私はテレビの出演であるとか、ダンス、演技、歌もそうなんですけど、そういった芸事をやったことがなかったので、本当にこんなど素人でいいんでしょうか?と、(オーディションに)受かったときに思い、さらに、見た目もイケメンだったらいいんでしょうけど、いまいち、いまに、いまさん…じゃないですけど、本当に大丈夫なのかな?と。さらにその前の、先代のお兄さんというのが、かの有名な、ひろみちお兄さんだったので、いやあ、これは本当に世間のみなさん、そして番組のスタッフのみなさんに受け入れてもらえるのかなあという不安な気持ちがすごく大きかったなあと。 でも、収録が始まってたぶん1か月少しぐらいですかね、ふと、スタッフのみなさんであるとか、視聴者のみなさんから受け入れてもらっているなあという気持ちがして、そのときに気づいたことがあって。自分はなんとかして「体操のお兄さんにならなきゃいけない」という気持ちでいたんですけれども、やっぱり、応援してくれるみなさんのおかげで自分は体操のお兄さんをやっていられるんだな、テレビのなかで体操のお兄さんとして立っていられるんだな、と。つくづく、応援してくださるみなさんによって自分は体操のお兄さんとして成長させてもらえているんだな、と思いました。 190206-photo 016DVD「おかあさんといっしょ」ファミリーコンサート はる・なつ・あき・ふゆ どれがすき」より) なのでこの14年間は「初心忘るべからず」という、その気持ちを絶対忘れないようにして、常に進化していけるように、努力していこう、そして応援してくださるみなさんに恩返しできるように頑張ってこようとやってきました。最後は、よくやったね、と言われるまでは頑張ってやっていこうと。今回、卒業の話があったときにも、いろんな気持ちもあったんですけれども、やっぱり「やり切れた」という、ほっとしたという気持ちがいちばん強かったなと今は思っています。 この「おかあさんといっしょ」という番組は、やはり60周年ということで、お兄さん・お姉さんも、スタッフさん、そして応援してくださるみなさんによって支えられているんだな、とつくづく思っています。そんな幸せな番組に、14年間も関わらせていただいたということが、本当に幸せに思います。視聴者のみなさん、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。これからもスタッフさんと一緒に番組はまだまだ続くと思いますので、どうぞよろしくお願いします。ついでに、私も頑張るので、よろしくお願いします。以上です!

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今後の活動としては、よしお兄さんは、幼児向けを中心とした体操の活動を続けながら、いろいろな仕事に挑戦していき、りさお姉さんはミュージカルへの出演を目標に、舞台を中心として仕事の幅を広げていくそうです。
また、5月に東京・渋谷のNHKホールで開催される「おかあさんといっしょファミリーコンサート」には、よしお兄さん、りさお姉さんもゲストとして出演することが発表されました。

次回は、新しく体操のお兄さんに就任する福尾誠さん、体操のお姉さんに就任する秋元杏月さんのあいさつと、質疑応答の様子をお伝えします。


3月29日(金)の放送の最後に、新旧のお兄さん・お姉さんがスタジオに出演し、視聴者のみなさんに交代のごあいさつをする予定です。
新しいお兄さん・お姉さんの登場は4月1日(月)からです。お見逃しなく!

「おかあさんといっしょ」
 Eテレ
(月)~(土)午前8:00~8:24
【再放送】
(月)~(金)午後4:20~4:44
(土)午後5:00~5:24

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