きょうだいの子育て
上の子が赤ちゃん返りしたり、きょうだいでケンカして一緒に遊べなかったり… こんなとき、親はどうすればいいの? そんな、きょうだいの子育てについて考えます。
専門家: 小島康生(中京大学 教授/発達心理学) 大豆生田啓友(玉川大学 教授/乳幼児教育学)
すくすくポイント
先輩ママに聞いた「きょうだいゲンカの対応」
子どもが小さいころのきょうだいゲンカは大変ですよね。そこで、先輩ママたちに、「きょうだいゲンカにどんな対応をしているのか」を聞いてみました。
似ているおもちゃを持ってくる 弟が、お姉ちゃんが遊んでいるおもちゃで遊びたくなってケンカになったら、似ているおもちゃを持ってきて、弟に「これで一緒に遊んだら?」とうながします。それでもだめな場合は、今度はお姉ちゃんにおもちゃを持っていって「こっちで遊ぶのはどう?」と聞きます。 (6歳の女の子、3歳の男の子のママ)
どちらの味方にもならない どのような経緯のケンカでも、手を出せば怒る、どちらの味方もしないと考えて、きょうだいで解決させるようにしていました。 (12歳の女の子、9歳の男の子、6歳の女の子のママ)
危険がない範囲でやらせる ケンカに親が入ると、子どもたちにわだかまりが残って、他のところでケンカをはじめてしまうので、危険がないところまではやらせています。 (9歳の女の子、8歳の男の子、5歳の男の子のママ)
足ではなく手で優しく ケンカのとき、叩いたり蹴ったりすることがあります。手で叩くより足で蹴る方が、力が強くて危ないので、子どもたちには「もしケンカしたくなっても、手で優しく」と言っています。 (16歳の女の子、10歳の女の子、7歳の男の子、4歳の男の子のママ)
泣いている子と遊んであげる ケンカで泣いてしまった方を、だっこして「ママと遊ぶのも楽しいね!」と言いながら回してあげます。慰めるより、遊んであげる方が子どもの気が紛れます。 (6歳の女の子、4歳の女の子、9か月の女の子のママ)
上の子の気持ちを考える 下の子が小さいときは、上の子には「言えばわかる」と思ってしまいます。でも、上の子はそれなりに「ママと遊びたい、かまってもらいたい」という気持ちがあって、下の子にちょっかいを出して気を引こうとしているのだなと、だんだんわかってきました。それから上の子の気持ちを考えるようにしています。 (9歳の男の子、6歳の女の子のママ)
いろいろな方法できょうだいゲンカを乗り越えながら、その家族ならではの解決策ができていくんですね。
みなさんも参考にしてみてください。
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