今回の「山根良顕のパパ修業」のコーナーは、パパからの依頼「子どもとの遊びのバリエーションを増やしたい」というお願いです。
2人目が生まれてから、妻が1人で出かける時間をなかなか作ってあげられていません。そこで、ふだんからよく子どもたちと遊んではいますが、遊びのバリエーションを増やして、時間を確保できるくらい子どもたちを喜ばせることができればと思っています。 (3歳9か月と1歳9か月の男の子をもつパパより)
ということで、今回はマジシャンのアンディ先生に「簡単マジック」を教えてもらいます。
先生は、年間100か所以上の幼稚園や小学校の子どもたちにマジックを披露しているマジシャンなんです。そんな先生が、家庭にあるもので、パパでもできる、子どもが喜ぶマジックを教えてくれます。
簡単マジック① 手から落ちない割り箸
まずは、割り箸を使ったマジックです。
まず、割り箸を握り、もう一方の手で手首を握ります。
そして「1、2、3」で、割り箸を握っている手をパッと開きます。
手を開いても、割り箸が下に落ちないんです。
マジックの種あかし
「1、2、3」で、手を開くと同時に、手首を握っていた手の指で割り箸を押さえます。マジックの前に「手首を握りますよ」と言いながら、指で箸を押さえていないところをしっかり見せておきましょう。
ポイント
割り箸の代わりに、おもちゃのレールなどを使うこともできます。ふだん子どもが遊んでいるものなど、なじみがあるものでもマジックしてみましょう。
簡単マジック② 手からなくなるティッシュ
続いて、ティッシュを使ったマジックです。
まず、左手で1枚のティッシュを握ります。このとき、上下からティッシュが出るようにします。
ティッシュを下から小さく丸めて、おすしのように握ります。
そして、「少しちぎりますね」と言って、上から出たディッシュをちぎり取ります。
ちぎったティッシュは「使わないからポケットの中に入れますね」と言って、ポケットに入れます。
ここで「1、2、3」と魔法をかけると、手にあるはずのティッシュがなくなっているんです。
マジックの種あかし
最初にティッシュを握るときに、片手でティッシュをちぎっておきます。
そして、下から小さく丸めるときに、わからないように右手でティッシュの下の部分を取ります。左手の上からはティッシュが出ているので、まだ持っていると感じるのです。
その後、上から出ているティッシュを「少しちぎりますね」と言って取ります。この時点で、左手にはティッシュがありません。ちぎったティッシュと右手に隠し持ったティッシュを、一緒にポケットの中に入れれば、右手からもティッシュがなくなります。
ポイント
パパが「すごいだろ」とマジックを見せるより、子どもを主役にしてあげることがポイントです。例えば、子どもに「この手に魔法をかけて」とお願いしてみます。すると、まるで自分の魔法でティッシュが消えた感覚になり、子どもは喜びます。「すごいね!」と褒めてあげて、子どもと一緒に遊ぶというスタンスがよいでしょう。
簡単マジック③ アメが出てくるハンカチ
続いて、ハンカチを使ったマジックです。
まず、ハンカチの表側と裏側を見せます。
すっとハンカチを上げて、「1、2、3」と魔法をかけると、中からアメが出てくるんです。
マジックの種あかし
まず、手のひらでアメを握ります。
アメを隠し持ったまま、人さし指と親指でハンカチを持ちます。
アメを隠した右手でハンカチをすっと上げて、アメの棒の部分を左手で持ちます。
そのままハンカチをめくると、中からアメが出てきたような感じになるのです。
簡単マジック④ 紙テープが出てくる紙袋
最後は、紙袋と紙テープを使ったマジックです。
まず、紙袋の中を見せたり、逆さにしたりして、「紙袋の中が空っぽ」であることをよく見せます。
「1、2、3」と魔法をかけて、紙袋に手を入れます。
すると、中から紙テープが出てきます。
さらに紙袋を下に向けると、たくさんの紙テープが勢いよく出てくるんです。
マジックの種あかし
まず、紙テープの芯を取り除きます。
芯を取った紙テープは、自然と内側から下に落ちていくのです。
紙袋の底と同じ大きさで、同じような色の上げ底を用意します。
紙テープを紙袋に入れて、上げ底で紙テープを隠します。紙テープの外側と、上げ底の一辺をテープでとめておきましょう。
紙袋を持つときは、この上げ底を挟み込んで、外れないようにしておきます。
紙テープを出すときは、上げ底を手前に外してあげます。
パパの挑戦! 子どもたちにマジック披露
後日、ママが1人でお出かけできるように、パパは子どもたちの面倒をみることにしました。ママがいないのは4時間。こんなに長い時間を1人でみるのは、パパにとって初めての経験です。
まずは、ママが出かける前に作ってくれたご飯を子どもたちに食べさせます。その後、おもちゃで遊んだり、おむつを替えたり、順調に時間が過ぎていきました。
でも、3時間を過ぎたころ、遊びに飽きてきたのか、子どもたちはハンガーで壁を叩きはじめたり、ぐずりだしたり、パパは困ってしまいました。
そうなると、いよいよマジックの出番です。
「今からおもしろいことをやるよ!」と声をかけて、まずは「手から落ちない割り箸マジック」を見せてあげます。すると、子どもたちはその不思議さに興味津々です。子どもたちの気持ちをつかむことができました。
続いて、「ハンカチからアメを出すマジック」や「手からティッシュがなくなるマジック」で楽しませます。「紙袋から紙テープが出るマジック」をするころには、子どもたちは大盛り上がりです。
そして、あっという間にママが帰ってくる時間になりました。
最後はママへのマジックです。「ハンカチから花を出すマジック」で「いつもありがとう」と感謝の気持ちを伝えました。
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