年末の家庭の一大行事といえば、「大掃除」。今回は、育児情報番組「まいにちスクスク」で紹介した『赤ちゃん家族の安心おそうじ術』から、大掃除に役立つ情報をまとめてお届けします!
講師:本橋ひろえ(そうじ研究家) 安心なナチュラル素材を使って、手軽に掃除できるといいですよね。安全な素材であれば、すすぎや拭き取りも省くことができてラクラクです。
●洗剤の特性を正しく知ろう!
今回は、下記の4種類を使った掃除のしかたを紹介します。それぞれに特性があるので、汚れの種類に合わせて選びましょう。いずれもドラッグストアなどで手に入ります。
①重曹
「油汚れ」「皮脂汚れ」などの「酸性の汚れ」に強い重曹。「重曹水」はあらゆる場面で活躍!
・湯(約40度)1カップ
・重曹 小さじ1/2
※この割合で作れば白い跡が残らず、床などの二度拭き不要です
★重曹水 こんなところに使える!
▼床の拭き掃除
拭く布はマイクロファイバークロスがおススメ。床の隅や、凸凹のある場所などは、割り箸にマイクロファイバークロスをかぶせて使いましょう。
▼窓ガラスの外側
窓の外側に多い土の汚れを重曹を使って掃除します。窓ガラスの外側全体に、重曹水をたっぷりスプレー。上から下に向かってスクイージーで拭き取り、寄せられた水をマイクロファイバークロスで拭き取ります。
▼網戸
マイクロファイバークロス2枚を重曹水で濡らし、網戸をはさんで拭きます。力を入れすぎないよう注意しましょう。
▼換気扇の掃除
換気扇周りの油汚れにも重曹が効きます。「重曹パック」で台所の壁にこびりついた油もつるつるに!
<重曹パックのやり方>
使用するもの・手順
・重曹水 ・キッチンペーパー
(1)キッチンペーパーを重曹水にひたし、軽く絞る。
(2)(1)のキッチンペーパーを、換気扇の汚れやべたつきが気になるところに貼る。
(3)キッチンペーパーを貼り付けて10分ほどおいたら、キッチンペーパーをはがしながら拭いていく。
(4)新しいキッチンペーパーで、水拭きして仕上げる。
②クエン酸
「水あか」などの「アルカリ性の汚れ」に強いのがクエン酸です。
下記の2つを混ぜて作ってください。
・水 1カップ
・クエン酸 小さじ1/2
★クエン酸水 こんなところに使える!
▼お風呂の器具の掃除
こびりついた水あかを、クエン酸水を使って掃除します。
使用するもの・手順
・クエン酸水 ・キッチンペーパー
・アクリルたわし ・重曹
(1)クエン酸水にキッチンペーパーを浸す。
(2)鏡やタオルかけ、蛇口など汚れが気になるところを(1)のキッチンペーパーで覆い、10分ほど置く。パックして汚れを浮かせることで、汚れが落ちやすくなります。
(3)10分ほど置いたら、キッチンペーパーをはがし、アクリルたわしやマイクロファイバークロスで汚れを落とす。汚れが落ちにくい場合は、粉末の重曹をかけるとクレンザーがわりになります。
③アルコール
アルコールは除菌や油汚れを落とすのに使えます。
※アルコールは、「消毒用エタノール」として売られているものを使いましょう。
・水 110ml
・アルコール 90ml
※水を先に入れないと容器を傷めるので注意しましょう
容器に入れてスプレーできるようにしておくと便利です。
★アルコール水 こんなところに使える!
▼カーペットや畳の拭き掃除
カーペットや畳などは水分がしみこむとかびの原因になります。固く絞ったマイクロファイバークロスにアルコール水をスプレーして拭き掃除をしましょう。
▼テレビ・パソコン
アルコール水を、乾いたクロスにスプレーして、拭きます。機械に影響が無いよう、直接スプレーするのは避けてください。アルコールは、乾きやすいという特性もあります。
④過炭酸ナトリウム
「除菌」や「頑固な汚れ」に使えるのが過炭酸ナトリウムです。「酸素系漂白剤」として売られています。
★過炭酸ナトリウム こんなところに使える!
▼シンクでのつけおき
頑固な油汚れが気になるものなどは、過炭酸ナトリウムを使ってシンクでつけおきしましょう。
使用するもの・手順
・過炭酸ナトリウム 大さじ1~2
・約60度のお湯 ・ポリ袋
・重曹 ・アクリルたわし
(1)ポリ袋などを使って、下の図のように排水溝にフタをする。
(2)シンクに約60度のお湯をためて、過炭酸ナトリウムを溶かす。
(3)汚れのこびりついた鍋やガス台のごとくをシンクに入れ、汚れを浮かすため、お湯が冷めるまでつけおき。
(4)残った汚れは、アクリルたわしに粉末の重曹をかけ、こすり落とす。
▼風呂釜や小物の掃除
小物の落ちない汚れは、風呂釜を使って、過炭酸ナトリウムでつけおきします。風呂釜の除菌も同時にできます。
手順
(1)風呂釜に水を張り、過炭酸ナトリウムを溶かす。
(2)汚れを落としたい小物を風呂釜に入れ、追い炊きしながらつけおき。水から沸かすことで、過炭酸ナトリウムが循環し、風呂釜の中の汚れも落とすことができます
(3)沸いたあとはそのまま冷まし、ぬるくなったら、小物を磨いて汚れを落とす。
(4)風呂釜の中をすすぐため、もう一度水を張りなおして追い炊き。
トイレの掃除
トイレは、汚れによって種類が違うので、それぞれの汚れにあった素材を使って掃除をしましょう
・便器の内側⇒粉末の重曹でブラシで洗う
・便器の外側⇒アルコール水スプレーを吹きかけて拭く
・壁のにおい⇒クエン酸水スプレーを吹きかけて拭く
それぞれの特性を知って、効果的な掃除のしかたを覚えましょう!
▼さらに詳しく知りたい方はこちら
PR