「子どもが大声を出したら」「泣き止まなかったら」「座っていられなかったら」と、何かと不安の多い、赤ちゃんや幼児連れのお出かけ。
行けるところは限られているし……と、行きたい気持ちをあきらめている人もいるかもしれません。もちろん小さな子どもを連れて行くには向かない場所もあります。
でも、子連れのお出かけに便利でうれしいサービスが、実はいろんなところにあるのです。

遠出の際、交通機関のなかでも意外と手強いのが、飛行機や新幹線に比べて目的地までの時間が長い“特急列車”。泣いている赤ちゃんやグズりモードの子どもをデッキに連れ出して必死になだめる……経験ありませんか？

こんな場所がほしかった…！電車の中で自由に動き回れるキッズスペース

そんな心配ご無用なのが、東京〜下田急下田方面を走るJR東日本の特急『スーパービュー踊り子号』。車両のひとつに、自由に遊べる「こども室」を完備しています。
室内にはカラフルなソファが置かれ、靴を脱いで歩き回ってOK。授乳やおむつ替え用の個室もあり、乳児連れのママも安心です。乗客なら誰でも利用可能で特に予約も必要ありません。
同様の設備を備えているのが、首都圏〜草津温泉方面を走るJR東日本の特急『リゾートやまどり』。運行日は限られていますが、キッズルーム付きの電車なら、週末を利用して気軽に温泉もありかも。

子連れへのやさしさとワクワクが詰まったファミリー車両

熊本〜阿蘇方面を走るJR九州の特急『あそぼーい』は、1両まるごとファミリー車両になっていて、木製ボールプールのある遊び場、絵本が揃う図書室、子ども用カウンター付きカフェ、ベビーサークルなど、子連れのツボを押さえた設備が盛りだくさん。

シートも子どもの乗り心地を考慮した特別仕様で、もはやこの電車を旅の目的にしたいくらい魅力的です。

子どもがよろこぶ観光列車は各地で展開！

2016年のサミット開催地として注目が高まる三重県の伊勢志摩地域。伊勢神宮や鳥羽水族館など観光スポットも多いこのエリアの伊勢市駅〜賢島駅を走る近畿日本鉄道の観光列車『つどい』は、全3両すべてに遊びの工夫が満載です。
1号車にある「風のあそびば」は、その名のとおり爽やかな伊勢志摩の風が吹き抜けるフリースペース。靴を脱ぎ、海の生き物のぬいぐるみなどで思いきり遊べます。

2号車のイベントスペースには、ハンモックやボールプール、地元食材を使ったメニューを扱う販売カウンター等が。3号車運転席後方には「子ども運転台」があり、運転士の制服を着て記念撮影も可能。
ここまで列車内に遊び場が充実していると、退屈するどころか「降りたくない！」なんてことになるかも…！
地域の特色を取り入れたファミリー向け観光列車は各地で展開しているので、旅行の際に調べてみるのがおすすめです。

新幹線に子連れ専用車両が！うれしいプラス1席サービスも

また、通年ではありませんが休暇シーズンに合わせてJR東海は、東海道新幹線の一部車両を「お子様連れ専用車両」に指定するプラン「ファミリー車両」を設定。子連ればかりの気楽な雰囲気で移動できるうえ、購入した座席＋1席を用意してくれるので、大荷物を抱えての帰省時などにも何かと便利です。

そのほか、有料で個室席を設けている列車もありますし、一般的な特急列車や新幹線には多目的室があり、授乳時などに使用できる場合があることを覚えておきましょう。
周囲への気くばりは大切ですが、必要以上にストレスがかかっては、せっかくの旅行もへとへとになるだけ。頼りになるサービスを知って、ママとパパも息抜きできる、楽しい旅行を計画してみてはいかがでしょうか。
 
〈次回は子連れで楽しめる映画館をご紹介します〉

※ 掲載内容は2015年9月時点での情報です。

すくコムをご覧のみなさんの周りの、赤ちゃんや幼児連れの電車でのお出かけにうれしいサービスの紹介や実際に利用した体験談など、ぜひコメントよりシェアしてください。みなさんからの情報をお待ちしています。

[みなさんのコメントをみる]

コメントを投稿するためには、すくコム会員登録が必要です。
会員登録は無料です。ぜひご登録ください。

新規会員登録