子どもの歯を大切にしたいけれど、子どもが歯みがきを嫌がってなかなか進まないこともありますよね。そこで、子どもにも親にもストレスのない、仕上げみがきの方法を紹介します。
今回は、道具選びのポイントです。
講師: 宮新美智世(東京医科歯科大学大学院 小児歯科学分野 准教授) 子どもが仕上げみがきを嫌がるとき、何か理由があるはずです。方法を変えると素直に歯をみがかせてくれることもあります。
うまく歯みがきをするには、歯ブラシなどの道具も大切です。安全で使いやすい道具を選ぶポイントを紹介します。
歯ブラシの選び方
歯ブラシは、子どもが自分で持つ子ども用の歯ブラシと、大人が使う仕上げみがき用の歯ブラシの2本を使うことがおすすめです。
子ども用の歯ブラシ
はじめて子どもが持つ歯ブラシは、持ち手の短いものや、持ち手が大きくのどまで入らないものなど、安全性の高い歯ブラシを選びましょう。
※歯ブラシの使用中は注意して子どもを見守りましょう
ヘッドの根元が柔らかく工夫されているものもあります。
歯ブラシに慣れてきたら、大人と同じ形の子ども用歯ブラシを持たせましょう。大人のまねをして、自分でみがく習慣が身につきます。持ち手が短いものがおすすめです。
仕上げみがき用の歯ブラシ
仕上げみがき用の歯ブラシは、ヘッドが小さく持ち手が長いものが、奥歯までみがきやすくておすすめです。
奥歯がみがきやすいように角度が付いているものや、ヘッド全体に毛がある歯ブラシなど、さまざまな種類があるので、使いやすいものを探してみましょう。
デンタルフロスの選び方・使い方
デンタルフロスは、歯と歯の間の汚れを取る道具です。
糸の部分を歯と歯の間に入れて汚れをかき出します。子ども用のフロスがあるので使ってみましょう。
乳歯は、永久歯よりも根元が細くくびれた形で、根元のすき間が広くなっています。すき間には歯ブラシが届きにくいのでフロスが有効なのです。
糸だけのタイプと、持ち手がついたタイプがありますが、どちらでも大丈夫です。数日に1回は使うことを習慣にしましょう。
糸フロスの使い方
糸のフロスは、長めに切り、指に巻き付けて使います。
両手でピンと糸を張って持ち、歯の根元までしっかり入れて、汚れをかき出します。かき出した後は、糸をずらし、未使用の部分を使いながら汚れを取ってあげましょう。
歯みがき粉を使う時期
歯みがき粉を使うのは、子どもが自分で口をゆすげるようになる3~4歳ごろからでも十分です。
子どもは大人のまねをすることが得意です。歯ブラシが身近にあれば、親をまねて歯みがきするようになるでしょう。でも、歯ブラシを子どもの手に届くところに置くことは避けてください。くれぐれも、遊びながら歯みがきすることはさせないようにしましょう。 (宮新美智世さん)
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