パパにやってほしい!というママの願いをかなえる「山根良顕のパパ修業」のコーナー。
今回は、「子どもと虫を捕りに行くパパになってほしい」というお願いです。
長男は虫が大好きです。でも、1時間以上も虫を追いかけて家に帰らないので大変。休日に長男と一緒に虫を捕りに行ってもらえるようなパパになってくれるとうれしいです。 (4歳と1歳1か月の男の子をもつママより)
ということで、今回のパパ修業のテーマは「虫の捕り方」。
虫が苦手なパパが、子どもとママのために頑張ります!
先生は西山真樹さん(足立区生物園 解説員)。ふだんは子どもたちに虫などに関してさまざまなことを教えているそうです。今回は3種類の虫の捕り方・飼い方を教えていただきます。
さっそくたくさんの虫がいる、草や木が生い茂る河川敷へ行きましょう。
初級編 ダンゴムシの捕り方
最初の初級編は、子どもに人気のある「ダンゴムシ」です。
ダンゴムシは湿気がある場所を好みます。石の下や草の下など、ダンゴムシが隠れられるところを探してみましょう。
草の下を探していると、コガネムシの幼虫やハサミ虫など、いろいろな虫が出てきます。まるで虫たちの楽園ですね。
ダンゴムシは木の根元の草の下でたくさん見つけることができました。
探しはじめてからたった5分で、10匹のダンゴムシを捕まえました。
虫が苦手なパパも、ダンゴムシなら触ることができました。
ダンゴムシを飼ってみよう
ダンゴムシは家で飼うこともできます。虫を飼うことで、子どもと一緒に観察することができます。新しい発見がきっとありますよ。
飼うために必要なものは、飼育ケース、土、落ち葉、石などです。
土は、虫を捕まえた場所の土や、昆虫飼育用の土を使います。
飼育ケースは、表面がつるつるとしたプラスチック容器でも大丈夫です。
ケースに土を入れて、虫の隠れ家になる落ち葉や石を置いてあげれば飼育スペースの完成です。
ここに捕まえたダンゴムシを入れてあげます。
ダンゴムシは湿った場所が好きなので、1日に1回霧吹きで土を湿らせます。
エサは、にんじんなどの野菜や煮干をあげましょう。
土に直接エサを置くとカビが生えることがあるので、ペットボトルのふたをエサ置き場にするのがおすすめです。また、ダンゴムシのフンは土になるので、フンの掃除は必要ありません。
中級編 バッタの捕り方
続いて中級編のバッタです。バッタはたくさんの種類がいて数もいます。
バッタは草が生えている場所にいます。草が短い場所を探すと、とんだバッタを見つけやすいですよ。
探しはじめて2分で、さっそくバッタを見つけることができました。
バッタを指でつまもうとすると逃げられることがあるので、軽く手で握るように捕まえます。
ひさしぶりにバッタを捕まえた山根さん。膝が震えてしまったそうです。
パパもバッタを捕まえました。バッタを直接触ることができないので虫取りアミ越しにつまみます。
その後、苦労しながらも7匹のバッタを捕えました。
バッタを飼ってみよう
バッタも家で飼うことができます。
用意するのは、飼育ケースとペットボトル、エサとなる葉です。
バッタの種類によって、好みのエサ(葉)が異なります。今回捕まえた「オンブバッタ」は葛の葉を食べます。バッタを捕まえた場所には、エサとなる葉もあるので覚えておきましょう。
葉っぱを水の入ったペットボトルに差し、ケースに入れれば飼育スペースの完成です。
ケースの側面に霧吹きなどで水をかけ、バッタの飲み水も作っておきましょう。
上級編 カマキリの捕り方
最後は、上級編のカマキリを捕まえます。
実は、長男はカマキリが大好きなんです。でも、生きているカマキリを見つけられないので、なんとかしてあげたい。見つけてもカマキリは怖いので、捕まえられるようになりたいです。 (パパ)
カマキリがいる場所は、カマキリのエサとなる虫がいる草むらです。バッタのようにとび回らず、草むらの中でじっとしています。根気強く探しましょう。
カマキリを探しはじめて1時間たっても、なかなか見つけることができません。
草と同じ色のカマキリを探すことは、生物園のスタッフでも難しいのです。
そして1時間半後、西山さんがカマキリを発見してくれました。
捕まえるときは、手でつかむか、ケースに誘導してあげましょう。
虫が苦手なパパがカマキリをつかもうとしますが、威嚇されて触ることができません。
ケースに直接入れる方法に変更して再チャレンジです。
これで捕まえることができました。
カマキリを飼ってみよう
カマキリも簡単に飼うことができます。
バッタと同じように、飼育ケース、ペットボトル、葉を用意します。
葉を水の入ったペットボトルに差して、飼育ケースにいれます。
大きなカマキリの場合は、飼育スペースの高さが必要になるので、ケースを縦に立てて使いましょう。
バッタとは違い、葉はエサではなく、カマキリの足場になります。ですので、100円ショップで売っている足場になるようなネットでも大丈夫です。
カマキリのエサは、基本的にバッタなどの生きている虫ですが、なかなか準備できないと思うので、豚の赤身や鶏のささみで代用しましょう。
エサをあげるときは、ピンセットで肉をつまみ、カマキリの前で生きているように動かすことがポイントです。
今日は、いろいろな虫がいる場所、虫の捕り方、家での飼い方も教えてもらったので、ぜひチャレンジしたいです。息子と虫捕りを楽しみたいと思います。 (パパ)
パパが挑戦! 息子と虫を捕まえる
後日、パパは子どもと二人で公園まで虫捕りに出かけました。
目標は大好きなカマキリです。
でも、そう簡単に見つかりません。捕まるのはバッタばかりです。
かっこいいところを見せたいパパですが、なかなかうまくいきませんね。
探しはじめて3時間、パパたちに救世主があらわれました。
公園でカマキリを捕まえていた小学生が、一緒に探してくれることになったのです。
すると、ものの1分で、あっさりとカマキリを発見してくれました。
ここでパパの出番です。
でも、カマキリはどんどん草むらの奥へ逃げてしまい、なかなか捕まえることができません。
パパは頑張りましたが、結局は逃してしまいました。
パパは、本当は草むらや蚊が大嫌いなはずです。でも、子どものためにこんなに頑張ってくれて感動しています。 (ママ)
その後もカマキリはだめだったけど、バッタはたくさん捕まえることができたので、子どもと一緒に家で飼ってみるそうです。
いつかカマキリを捕まえられるといいですね。
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