シンプルで作りやすい飛田和緒さん(料理家)の家庭料理には、おいしい工夫がいっぱい詰まっています。そんな飛田さんに、作り置きができて、いろいろなメニューにアレンジできる「常備菜」を教えていただきます。
今回は、麺とアレンジできる常備菜です。
講師: 飛田和緒(料理家) 子どもは急にお腹がすいたりして、ご飯を待てないことがありますよね。子どもがまだ小さいころは、簡単に用意できるものを作り置きしておくと便利ですよ。
常備菜① ひじき煮
【保存期間:冷蔵で3日ほど】
麺とアレンジできる常備菜。まずは、和食の定番「ひじき煮」です。
<材料>
乾燥ひじき 30g
にんじん 1/2個(90gくらい)
だし汁 200~300ml
しょうゆ 大さじ1 と 1/2
※少し手間がかかりますが、ひじきは乾物を使うのがおすすめです
<作り方>
ひじきを、たっぷりの水に20~30分ほどつけてもどします。
もどしたひじきを軽く洗って、食べやすい長さに切っておきます。
にんじんを3センチくらいの長さで細切りにして、ひじきと一緒に鍋に入れます。
だし汁をひたひたよりも少なめに加え、火にかけます。
ふつふつとしてきたら弱めの中火にして、落としぶたをして15分ほど煮ます。
ひじきが柔らかくなってきたら、落としぶたをとり、しょうゆを加えて混ぜ合わせます。
強めの中火にして、汁気がなくなるまで煮つめながら味を含ませます。
その後、鍋のまま粗熱がとれるまで冷ましましょう。
これで、ひじき煮のできあがりです。
※料理が冷めてから清潔な容器に移し、フタをして冷蔵庫で保存しましょう
ひじき煮のアレンジ料理
常備菜「ひじき煮」をパスタにアレンジしてみましょう。
ひじき煮パスタ
しょうゆ味に、梅の爽やかな酸味が香る、さっぱりとした和風パスタです。
<材料 2人分>
パスタ 180~200g
ひじき煮 お好みの量
梅干し 1個
ツナ 小1缶分、オイルごと使う
オリーブ油 大さじ1
<作り方>
まず、パスタをゆでます。
ボウルに、ひじき煮、ツナ、たたいた梅干し、オリーブ油を入れ、軽く混ぜ合わせておきます。
ツナ缶のオイルも一緒に入れておきます。
ゆであがったパスタを加え、ざっくりと混ぜればできあがりです。
常備菜② ブロッコリーのクリームソース
【保存期間:冷蔵で3日ほど】
続いては、ブロッコリーを茎まで丸ごと使った常備菜です。
<材料>
ブロッコリー 1個
にんにく 1片
たまねぎ 1/2個
生クリーム 200ml
オリーブ油 大さじ2
塩 小さじ1/2~1
<作り方>
ブロッコリーを子房に分けて、茎と皮を厚くむいて一口大に切り分けます。
沸騰した湯に塩(分量外)を加え、ブロッコリーを茎から順に入れ、くたくたに柔らかくなるまで15分ほどゆでます。
フライパンに、オリーブ油とにんにく(みじん切り)を入れ、じっくり香りが出るまで炒めます。
にんにくの香りがたったら、たまねぎ(みじん切り)を加え、たまねぎが透き通るくらいまで炒め合わせます。
ブロッコリーが柔らかくなったら、湯を切ってフォークでつぶします。
つぶしたブロッコリーと炒めたたまねぎを合わせ、生クリームを加えて火にかけます。
5分ほど中火で煮つめます。
ヘラで混ぜたとき、筋ができるくらいにとろみがついたら、塩で味を整えます。
これで、ブロッコリーのクリームソースのできあがりです。
※料理が冷めてから清潔な容器に移し、フタをして冷蔵庫で保存しましょう
ブロッコリーのクリームソースのアレンジ料理
クリームソースを温めて、ゆでたマカロニやパスタに絡めるだけで、アレンジ料理ができあがります。
ゆでたじゃがいもやパンに塗るのもおすすめです。
常備菜を保存するときのポイント
次の3つの点に気をつけて、常備菜を上手に保存してください。
1. フタつきの容器を用意。
2. 料理が冷めてから、清潔な容器に入れ、フタをして冷蔵庫で保存。フタを閉めるときにできるだけ空気を抜く。
※紹介した常備菜の保存期間は目安です。季節によっては早めに食べきるようにしましょう
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- (火)飛田和緒の常備菜(2)夕食にアレンジできる常備菜
- (水)飛田和緒の常備菜(3)おやつにアレンジできる常備菜
- (木)飛田和緒の常備菜(4)麺とアレンジできる常備菜
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