どうする?災害時の子どもの食事 – 備蓄食材を使ったレシピ集 –

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これまですくコムでは、育児情報番組「すくすく子育て」「まいにちスクスク」から、災害時の情報をまとめてご紹介して参りました。

災害が続く昨今の状況をふまえ、ここでは非常時の子ども向けのレシピをご紹介します。

以下のレシピは、ガスコンロで火を使った調理ができ、ある程度の食材が冷蔵庫にある、または配給などによって手に入る状態を想定したものです。

ライフラインが完全に復旧し、日常生活が戻るまでの食事の参考にしていただければ幸いです。


水が確保できたら作れる飲みもの

ミネラルウォーターなど、水が確保できるようなら、お手持ちの「塩」「砂糖」「粉類」を使って以下のような飲み物も作ることができます。

レシピ監修:坂本廣子さん(料理研究家)

経口補水液

1リットルあたり砂糖大さじ4、塩小さじ1/2を小さい袋に入れてまぜます。袋のふちを切ってペットボトルに入れて溶かすと、失われがちな塩分と糖分が補える経口保水液になります。熱中症予防のためにも、役立ちます。(※袋は清潔なものをご使用ください)

抹茶スキムミルク

抹茶や緑茶など緑のお茶からは、ビタミンCや葉酸などを補給できます。それにスキムミルクの粉や上新粉などがあれば、カルシウムの補給もできるドリンクをつくることもできます。

■材料(1人分)
・砂 大さじ1
・抹茶 小さじ1/2
・上新粉 大さじ2
・スキムミルク 大さじ6
・お湯 300ml

■作り方
1. 清潔なポリ袋に抹茶と砂糖を入れてよくまぜ、スキムミルク、上新粉をいれてさらによくまぜる。
2. 鍋に水と(1)を入れてよくまぜ、火にかけてとろみがつくまで加熱する。


水と米粉でつくる「粉がゆ」

「粉がゆ」

米粉とかたくり粉、水で簡易のおかゆを作ることができます。長時間火を使うことができなくても、調理できる方法を覚えておきましょう。

■材料(2人分)
・米粉 50g
・かたくり粉 小さじ1
・水 500ml
・塩 小さじ 1/2

■作り方
1. ポリ袋に米粉とかたくり粉を入れ、袋の口を閉めて、よく振って混ぜ合わせます。
2. (1)を水によく溶かし、火にかけます。
3. こげないようによく混ぜながら、とろっとするまで煮ます。
4. 透明感が出てきたら、塩を加えてでき上がりです。

※ 米粉は小麦粉よりダマになりにくいので、とろみ付けに便利です。料理にとろみを付けると小さい子どもでも食べやすくなり、温かさも長持ちします。


備蓄の乾物や缶詰で作る子ども向けレシピ

常温で長期間の保存が効く乾物や缶詰は、災害時にも役立つ食材です。子どもが好みそうな味付けのレシピをまとめます。

レシピ監修:坂本廣子さん(料理研究家)

乾物

ストレスがたまるときは、エネルギーももちろん、ミネラルも消費します。
ミネラルが不足すると体の調子が悪くなるので、災害時は意識してミネラルをとる食事をしましょう。乾物はミネラルやビタミンが豊富で、常温保存でき、水で戻せば料理できるすぐれものです。子ども向きの料理法を紹介します。

「切り干し大根のケチャップ煮」

繊維とカルシウムが豊富な切り干し大根を子どもが食べやすいようにアレンジしましょう。

■材料(2人分)
・切り干し大根 20g
・水 1カップ
・水(差し水) 1/4カップ
・トマトケチャップ 大さじ2
・サラダ油 小さじ 1/2
・しょうゆ 少々
・こしょう 少々
・パセリ 少々

■作り方
1. 食べやすい大きさに切った切り干し大根と水をフライパンに入れ、しばらく置いて戻します。
2. 切り干し大根が柔らかくなったら火にかけます。ふたをすればエネルギーの節約になります。
3. 水が減ったら、差し水をして一旦温度を下げると煮え上がりが早くなります。切り干し大根が透き通ってきたら煮え上がった合図です。
4. ケチャップ、サラダ油、しょうゆ、こしょうを加えて煮詰めて完成です。

「わかめ炒め」

ミネラルも食物繊維もたくさん含んだわかめを使った簡単メニューです。

■材料(4人分)
・わかめ(乾燥) 10g
・水 150ml
・コーン 70g
・しょうゆ 大さじ1/2
・砂糖 大さじ1/2
・ごま油 小さじ1/2
・かつお節 5g

■作り方
1.清潔なポリ袋にわかめと水を入れ、口をしっかり結んで、しばらく置きます。
2.わかめがやわらかくなったら、ポリ袋の端を小さく切り、水を絞り出します。
3.フライパンでごま油を温め、わかめ、コーンを入れて炒めます。
4.しょうゆ、砂糖を加え、ざっと混ぜ、最後にかつおぶしを入れて混ぜれば完成です。


缶詰

缶詰は味付きのものもあり、手軽にそのまま食べることができて便利です。おいしいものを食べると少し元気が出てくると思います。お子さんの好きなフルーツ缶など、甘いものもあれば並べてあげてください。
あわせて、缶詰を活用したレシピもご紹介します。

「じゃがいも梨もどきサラダ」

災害時は葉物野菜が手に入りづらくなります。
じゃがいもなど、長持ちする野菜とさんまの缶詰でサラダを作ります。

■作り方
1.熱湯にじゃがいもをスライサーでおろしながら入れ、1分ほどくぐらせます。
2.じゃがいもが透き通ったら、清潔なポリ袋に取り出します。
3.生でも食べられるにんじんは、そのままピーラーで薄く削って、ポリ袋に入れます。
4.万能ねぎもはさみで切って入れます。
5.酢とごま油を入れて軽く混ぜます。
6.さんまの缶詰を汁ごと入れて、よく混ぜれば完成です。

■作り方
1.熱湯にじゃがいもをスライサーでおろしながら入れ、1分ほどくぐらせます。
2.じゃがいもが透き通ったら、ポリ袋に取り出します。
3.生でも食べられるにんじんは、そのままピーラーで薄く削って、ポリ袋に入れます。
4.万能ねぎもはさみで切って入れます。
5.酢とごま油を入れて軽く混ぜます。
6.さんまの缶詰を汁ごと入れて、よく混ぜれば完成です。

「缶詰チャーハン」

災害時、配給されることが多いおにぎりに缶詰をプラスしておいしいチャーハンを作ります。

■材料(2人分)
・おにぎり(市販) 3個(330g)
・卵 2個
・サバ(缶詰・味付き) 1缶(140g)
・油 大さじ1
・万能ねぎ 4本

■作り方
1.清潔なポリ袋におにぎりを入れ、卵を加え、よくほぐしてごはんと絡めます。
2.油を熱したフライパンに、卵を混ぜたごはんを入れ、パラパラになるまで炒めます。
3.サバの缶詰をほぐしていれます。最後にネギを入れて、できあがりです。


食器をひと工夫

水が足りないときは洗い物を減らしたいですよね。
厚手の紙袋やアルミホイルを使って食器を作ることができます。
手作り食器に、ポリ袋やラップ、アルミホイルをかぶせて、使うたびに取り替えます。
ホットドリンクのペットボトルや牛乳パックも丈夫な食器になるので工夫してみましょう。普段とは使い勝手が違うので、くれぐれもやけどなどに気をつけてご使用くださいね。

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