ウイルスの侵入を食い止めるレシピ
講師:本多 京子(管理栄養士・医学博士) 「かぜ予防に必要な栄養素や調理法を知って、毎日少しずつ食生活に取り入れることによって、家族みんなが元気に過ごせるようになるんですよ。」 かぜやインフルエンザに負けない強い体を作るには毎日の食事が大切です。今回は簡単でおいしい「かぜ予防レシピ」を紹介します。
にんじんのおやき
にんじんやほうれん草などの緑黄色野菜はカロテンが豊富に含まれています。
カロテンは体の中で、ビタミンAに変わり、のどや鼻の粘膜に潤いをあたえる働きがあります。のどや鼻がかさついていると、ウイルスが侵入しやすくなるため、カロテンの多い野菜をしっかりととりましょう。にんじんは苦手な子も多いですが、小麦粉を使って、おやきにすれば、おやつ感覚で食べやすくなります。
<材料> 2人分
▼具材
・にんじん 1本
・バター 大さじ1
・油 大さじ1/2
▼生地用
・砂糖・塩 各ひとつまみ
・卵 1個
・水 大さじ3
・薄力粉 50グラム
<つくり方>
(1)具材のにんじんを細かくスライスする。
にんじんを細かく切ると繊維が短くなるため、噛み切りやすくなります。スライサーで切ると簡単に切ることが出来ますよ。
(2)バターをとかしたフライパンに、スライスしたにんじんを加え、炒める。
にんじんの中に含まれているカロテンは油にとけやすいため、バターで炒めることで、カロテンの吸収率がアップします。
(3)炒めたにんじんがしんなりとしたら、砂糖・塩をひとつまみ加え、下味をつけます。
これで具材の準備は完了。次はおやきの生地を作ります。
(4)卵をボールに入れてときほぐした後、水を入れる。
(5)卵と水を混ぜ合わせたら、薄力粉を加える。
薄力粉のダマがなくなるまで、混ぜましょう。
(6)ダマがなくなったら、具材として炒めたにんじんをボールに入れ、混ぜ合わせる。
これでおやきの生地も完成です。
(7)混ぜ合わせた生地を、油を引いたフライパンで焼く。
片面につき、およそ2~3分ほど焼き、両面をしっかり焼きましょう。
(8)焼いたおやきを切り分けたら、完成。
子どもが手で持ちやすい大きさにカットするのがポイントです。
冷凍すると、約1週間は保存が可能です。
ほうれん草とサケ缶の簡単キッシュ
サケや卵に含まれるたんぱく質はウイルスと戦う免疫細胞のもとになります。
また、ほうれん草のようにカロテンを多く含むものと一緒に組み合わせることで、かぜ予防により効果が出ます。
<材料> 2人分
▼具材
・サケ缶 1缶
・ほうれん草 1/2わ
・たまねぎ 1/4個
▼生地用
・卵 2個
・牛乳 100ミリリットル
・マヨネーズ 大さじ2
・粉チーズ 大さじ1
<つくり方>
(1)鍋の中でほうれん草を1分ほどゆでる。
(2)ほうれん草がゆであがったら水洗いをして、水分を絞る。
(3)子どもが食べやすいように、ほうれん草を細かく刻む。
(4)たまねぎを刻み、バターを熱したフライパンで、しんなりするまで炒める
(5)サケ缶の水気を切り、ボールに移し、身をほぐす。
ほぐした身の中に中骨も混ざっています。中骨はカルシウムがとれるので、食べやすいようにフォークでつぶしておくといいですよ。
(6)ボールに卵、牛乳、マヨネーズ、粉チーズを混ぜ合わせる
(7)次にサケ缶、ほうれん草、炒めたたまねぎを入れて混ぜあわせる。
これで生地の完成です。
(8)最後に(7)で混ぜ合わせた生地を、バターを塗った耐熱皿へ流し込み、オーブントースターで10分ほど焼いたら、完成。
かぼちゃやブロッコリーなど、他の緑黄色野菜でも応用できますので、ぜひ試してみてください。
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