「離乳食ってメニューを考えるのが面倒!」「大人の食事と別に準備するのが手間」と嘆くママパパ、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?そんな皆さんのために、今回の記事は、ママパパ向けの食事をつくる過程でその一部を取り分け、離乳食を完成させてしまう簡単レシピと献立例をご紹介します!
毎月新しいレシピが追加されていきますので、どうぞお楽しみに。離乳期のお子さまをお持ちの方はもちろん、今晩のメニューに悩む方も、ぜひチェックしてみてください♪
「ごはん」が離乳食にぴったりの理由は?
今回ご紹介する献立は、ごはんが進むメニュー。ごはんは、水分量を変えることで、離乳食を始めた赤ちゃんから大人まで好みや体調に合わせた固さに調整することができる便利な食材です。そんな”ごはんのパワー”について、献立の監修をしてくださった管理栄養士の太田百合子さんに聞いてみました。
【管理栄養士】太田百合子さん
「こどもの城」小児保健クリニックで長きにわたり、乳幼児の栄養指導を行う。現在は、大学非常勤講師、講習会講師、育児雑誌などの監修を務める。NHKの子育て番組でも、親しみやすくわかりやすいアドバイスに定評がある。
消化器官が未発達の赤ちゃんでも分解しやすく、吸収しやすいおかゆやごはんは、アレルギーの心配が少なく、離乳食にぴったりです。また、ごはんに多く含まれる炭水化物(デンプン)が分解されて作られる「ブドウ糖」は、体を動かす大事なエネルギー源。そして、脳の”唯一”の栄養とも言われています。子どもにとって、カラダの発育だけでなく、脳の発達にも糖質を適量摂ることが必要です。
また、生後9か月ごろには、もともと胎児のころから体に備わっていた鉄分が減りはじめるので、肉や魚など鉄分を摂れる食品を組み合わせた離乳食が大切になってきます。ただし、「なかなか食べてくれない!」とママの悩みも増える時期でもありますよね?そんな時こそ、”ごはんの力”を利用してみてください。赤ちゃんのころの好き嫌いは、味ではなく「食感」によることが多いので、固さや水分量の調節しやすいおかゆに他の食材を混ぜながら食べさせると、飲み込みやすくなり食べてくれることもあります。
ごはん自体には塩分が含まれておらず、優しい味なので、さまざまな食材や味つけと合わせられることも利点です。赤ちゃんの様子を見ながら、いろいろな食材に慣れさせていきましょう。
「ママパパと取り分けて食べる」ことは食育につながる
また、今回のレシピは「取り分ける」という点もポイントです。子どもは、大人が食べている様子をじーっと見て学びます。9か月ごろになると一緒に食べたい、同じものが食べたいというコミュニケーションが始まります。ママパパと同じような材料でつくられたものを食べて「おいしいね」と共感することは、子どもの食育に良い影響を与えます。
太田さんありがとうございました!
それでは、さっそく献立をご紹介していきましょう。
ママパパの食事から取り分ける楽チン離乳食!献立6選
ごはんが進む「主菜・副菜」を組み合わせた手軽な調理法の献立例です♪
蒸しささ身のごまだれ パプリカの甘辛炒め ほか
簡単にフライパン蒸し!さっぱりした鶏ささ身をこくのあるごまだれにからめれば、ごはんが進むこと間違いなし。青じそ、きゅうりをたっぷり添えて。
豆腐と豚ひき肉のハンバーグ 焼きトマト添え ほか
低カロリーなのに食べ応えバッチリな豆腐を使ったハンバーグ!夏バテ気味な方は、豚ひき肉のビタミンB1で元気チャージしましょう。甘みとうま味たっぷりの焼きトマトをソース代わりに召し上がれ!
さけのちゃんちゃん焼き ほか
みそだれとバターの風味の秋さけは、ごはんがどんどん食べたくなるおかず。
一緒に蒸し焼きにしたキャベツとたまねぎがたっぷりいただけるうれしいメニューです。
牛肉とたまねぎの卵とじ丼 ほか
食事を手早くすませたいとき、丼物は強い味方!牛肉とたまねぎを、卵でふわトロに仕上げ、ごはんと一緒にいただきます。もみのりを散らせば風味も倍増!
バターライスとポトフ ほか
炊きたてのごはんに、香り高いバターを混ぜるだけの簡単バターライスは、シンプルなのに、驚くほどしっかりした味わいのポトフと相性抜群。寒い冬にほっこりする優しい味です。
たいとほうれんそうの中華がゆ ほか
おかゆ作りは炊飯器に任せてしまえば失敗知らず!冬から春先までが旬の”たい”をのせて、ごちそうおかゆに。大人も体調がすぐれない時だけでなく、普段から味わいたいものですね♪
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