子どもの困った行動や言い聞かせたいことがあるとき、どんな対処法があるのでしょうか。
保育園の3歳児クラスにおじゃまして、保育士さんの子どもへの関わり方を見ながら、そのヒントを探ってみます。
ポイント① 先の見通しを立ててあげる
今日は、みんなで公園にお出かけします。
保育士さんは、外へ出かける前に、必ず子どもと話をするようにしているそうです。
話のポイントは、おでかけのときに起きることのイメージを持たせてあげること。そして、どういう行動をしたらいいのか、子どもたちから言葉に出してもらうことだといいます。
保育士さん お散歩をするときは、何に気を付けなければいけないかな? 子どもたち 道路! 保育士さん 道路危ないね。あと大切なことは何かな? 子どもたち 走らない! 保育士さん そうだね。急に走り出すとお友だちが転んじゃうかもしれないよ。
このような話をすることで、子どもが自分で考えて、困った行動を抑えられるようになるそうです。
ポイント② 子どもの気持ちを受け止める
子どもが集まればトラブルはつきもの。この日も、ブロックでつくったものをお友だちに壊されてケンカになっていました。
このようなときは、間に入って、子どもの気持ちを代弁してあげるそうです。
保育士さん 壊されて悲しくなっちゃったみたいだよ。どうする? 子ども ごめんね… 保育士さん ごめんねって言ってくれているけど、大丈夫そう? 子ども うん
気持ちを代弁してあげることで、子どもは“気持ちを分かってもらえた”と満足して落ち着くといいます。
大人に受け止めてもらえたことで、子どもも聞く態度ができて、言われたことを受け入れやすくなるそうですよ。
子どもの困った行動に対して“叱る”以外のこんな対処法も試してみてね。
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