ひとりっ子が集団生活を始めるときの親の心構え
ひとりっ子の親は、子どもが保育園や幼稚園などで集団生活を始めるとき、どういう心構えをしていればよいのでしょう。保育の現場で、40年以上にわたって子どもたちをみつめてきた若盛清美さん(認定こども園 こどものもり 副園長)にお話をうかがいました。
子どもには、それぞれの個性がある 入園当初は、ひとりっ子ときょうだいがいる子で違いを感じることもあります。ですが、全員に感じるわけではありません。きょうだいの有無に関係なく、ひとりひとりが違い、それぞれの個性があると思います。 集団生活のスタートラインは一緒 人見知りをする子、活発な子、それぞれ園に慣れるまでの時間は違います。ですが、みんな毎日の生活の中で気の合うお友達をみつけてなじんでいきます。 そもそも、ひとりっ子でも、きょうだいがいても、同年代の子どもたちとの集団生活という意味では、スタートラインはみんな一緒なんです。 親は意識し過ぎないように 実は、お子さんより、親の方が心配だと思うことがあります。自分の目の見える範囲にいた子が、数時間かもしれないけれど、自分の目が届かない違う場所にいる。「泣いていないかな」「いじめられていないかな」と心配するママもいると思います。 親の不安が子どもに伝わってしまう、と感じることがあります。ひとりっ子であることを、意識し過ぎないほうがいいのではないかと思います。 先生と子どもの情報を交換する 「それでも不安」と思うママは、お迎えのときなどに、先生に園での様子を聞いて情報交換しましょう。 先生たちも巻き込んで、みんなの目で子どもを見守ってください。
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