子どもの習いごととして人気の高い水泳。
そろそろ、プールデビューを考えているパパママも多いのでは?
でも、水を嫌がったり、怖がったりする子どもも少なくありません。
そんなときこそ親の出番です。親子で楽しく水泳遊びをしてみましょう。
今回のテーマは「呼吸方法」です。
講師:高橋雄介(中央大学理工学部教授 水泳部監督) 呼吸がうまくできないことが、泳げない原因となっている場合があります。呼吸ができれば、水泳は簡単、気持ちいい、楽しいとなりますよ。
ふだん私たちは、鼻や口から息を吸っていますが、水中で鼻から息を吸ってしまうと、とても痛い思いをします。
まずは、そうならないための呼吸法を、身につけましょう。
「パー・ハー・ウン」の呼吸法
呼吸の基本形となる「パー・ハー・ウン」の呼吸法を覚えましょう。
<呼吸のやり方>
まず「パー」で、口から息を吐きます。
つづいて「ハー」で口から息を吸います。
必ず口から吸いましょう。
そして「ウン」で息を止めます。
「水中では、ぶくぶくと息を吐きましょう」と教わったこともあると思いますが、それは泳げる人の呼吸法です。
まだ泳げない子どもは、鼻などが痛くならないように、「パー・ハー・ウン」呼吸法をはじめに身につけましょう。
「パー・ハー・ウン」の練習
「パー・ハー・ウン」の呼吸法を、ティッシュを使って練習してみましょう。
ティッシュを顔の前にたらして、呼吸法をやってみます。
「パー」と口で吐き、「ハー」と息を吸い、「ウン」で止めます。
子どもが口呼吸しやすいように、そっと鼻をつまんであげてください。
「パー」で息を吐くことが難しい場合は、「フー」で吹くように息を吐きましょう。
口呼吸であればいいので、子どものやりやすい方法を見つけてあげてくださいね。
水に顔をつけてみよう!
いよいよ、水に顔をつけてみます。
目を守るために、ゴーグルを必ず着用するようにしましょう。
<呼吸練習 宝探し>
水に顔をつける呼吸を練習するために「宝探し」をやってみましょう。
用意するのは、カラフルなアクリルストーンとお皿を2枚です。
やり方は簡単です。
「パー・ハー・ウン」で息を止めて、水に顔をつけます。
そして、ストーンをお皿からお皿へ移していきます。
子どもは夢中になってしまうので、息が苦しくなったら顔をあげるように、親がしっかり見守ってくださいね。
アクリルストーンがなくても、水中でパッと指を出して、指の数のあてっこをするのも楽しいですよ。
水泳の大事なステップの呼吸方法を、親子で楽しく練習しましょうね。
同じ週に放送された番組記事
- (月)親子で楽しく水泳遊び(1)水に慣れよう
- (火)親子で楽しく水泳遊び(2)呼吸方法
- (水)親子で楽しく水泳遊び(3)浮いてみよう
- (木)親子で楽しく水泳遊び(4)潜ってみよう
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