子育て中の夫婦のコミュニケーションは、どのようにとればよいのでしょうか。
家族関係や、子どもへの親の役割などを研究している、福丸由佳さん(白梅学院大学発達臨床心理学教授)にポイントを聞きました。
ポイント① 考え方が違ってあたりまえ
夫婦の間柄だと、「言わなくても分かってくれる」「向こうも同じことを思っているはず」と思いがちですが、違いがあるという認識を持つことが大切です。
夫婦でも考え方や感じ方が違います。相手が「自分と同じ見方をするに違いない」と思うよりは、「きっと違うだろう」と考えてください。違うことのよさもあると思います。違うかもしれないから、「ここは聞いてみよう」「話し合ってみよう」とコミュニケーションする姿勢が大事だと思います。 (福丸由佳さん)
ポイント②「私」を主語にして伝える
相手にしてほしいことがある場合、「私は〇〇してもらうとうれしい」と、自分の気持ちを言葉にして伝えるようにしましょう。
「もっと“こう”してほしい」と言いたいところを、「ここはありがたかった、でも私はもう少し“こう”してくれるとうれしいな」と言えば、相手も「僕はもう少し“こう”したいんだけど」など、話し合いになっていくと思います。そういったプロセスがすごく大事だと思います。 (福丸由佳さん)
ポイント③ 困っていることや不安を言葉にする
2人のお子さんを持つ福丸さん。パパは、1人目のお子さんのときより、2人目のときの方が子育てに積極的だったそうです。そこにはある理由があるといいます。
1人目のとき、パパは何をどうすればいいのか、わからなかったり、怖かったそうです。今になって、そういうことを言います。だから、もっと「困っていること」「迷っていること」「不安なこと」を具体的に言葉で伝え合えれば、お互いに「そういうことだったんだ」と思えて安心します。このような「実はね」というコミュニケーションが大事だと思います。 (福丸由佳さん)
これらのポイントを参考に、夫婦のコミュニケーションをとってみてくださいね。
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