子どもの風邪などで、親が子どもにお薬を飲ませなければいけないことがたびたびあります。すんなり飲んでくれればいいのですが、苦かったり飲みにくかったりすると、うまくいかないことも…。すくコムが実施した「『こどものくすり』に関するアンケート」にも、子どもの薬に対するお悩みが数多く寄せられました。皆さんは、どんなことに苦労して、どのように子どもにお薬を飲ませているのでしょうか。
アンケート実施期間:2017年10月2日~10月17日
回答数:1786件
8割以上が子どもの薬の飲ませ方に困った経験あり。
アンケート結果を見ると、約85%のご家庭で「子どもが薬を飲むことを嫌がったことがある」と回答していました。
具体的には、どんなお悩みを抱えているのでしょうか。
子どもが、抗生剤(粉薬)がマズイことを知ったようで、薬を出してきただけで嫌がるようになってしまいました。無理やり飲ませようとすると、暴れて薬がこぼれたりして、大変な思いをしていて毎回飲ませるのに苦労しています。
薬が数日続くとスプーンを見ただけで嫌がるようになり逃げ惑うこともあります。捕まえてなんとか飲ませても口の端から泡にして出したりするので大変です。
1度飲ませて苦いと分かると、その後は薬を見るだけで泣いたり嗚咽したりで大変でした。親も飲ませない訳には行かないし、毎回ケンカのようになりお互いストレスに。結局気持ちが落ち着くまで薬を中断しました。
粉薬を飲ませる時に、ふーっと息をかけてくるので粉薬がほとんど飛んでいってしまい困ったことが何度かあります。そして、粉薬をスプーンに乗せて飲ませると、むせて全部吐き出してしまうことがあります。困ることばっかりです……。
子どもが苦いくすりを泣いていやがる、無理やり飲ませても吐き出してしまう、結局出された分は全部飲ませられない……など、スムーズにお薬をあげられないというお悩みがたくさん寄せられました。そんな中、くすりを飲ませるのに30分以上かかる(7.3%)という声もあり、くすりを嫌がるお子さまを持つ苦労はとても大きいようです。
あの手この手でくすりを飲ませようと試行錯誤
子どもにくすりを飲んでもらうために、多くの家庭で工夫しているのが、「薬をほかのものと混ぜて飲ませる」ということ。アンケート結果からも、試行錯誤している様子が伝わってきます。
「そのまま飲ませる」「水と一緒に飲ませる」「水と混ぜて飲ませる」や「服薬用ゼリーを使用」という回答が多かったものの、ヨーグルトやジュース、アイスと混ぜるという回答も目立ちました。複数を選択して回答した方も多く、子どもにどうしたらすんなり薬を飲んでもらえるか、苦労しているようすが伝わってくるとともに、「薬をジュースやヨーグルトに混ぜて平気なの?」という不安の声も聞こえてきました。
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我が家流の作戦!子どもの薬の飲ませ方
「食べ物や飲み物と混ぜる」以外にも、なんとか薬を飲ませるために、あれこれご家庭で工夫されている様子についてもたくさん回答をいただきました。
「とにかく褒めて褒めまくる!」など子どもがすすんで薬を飲んでくれるように工夫しているというママ・パパの作戦を紹介します。
ご褒美作戦
・「この薬を飲んだらお菓子を食べられるよ~」とお菓子で釣ります。 ・「これが飲めたらおばあちゃんのお家に遊びにいけるよ」と誘います。キャラクター作戦
・ぬいぐるみに応援させたりと、目先を変えて何とか飲ませています。 ・指人形や大好きなパペットを使ってお話しながら飲ませたりしています。 ・キャラクターのついた飲み薬のカップを使って、テンションをあげています。 ・薬の袋に好きなキャラクターの絵を書いて、「○○○」のお薬だよ!と呼びかけるとすんなり飲んでくれることがありました。演技作戦
・お店屋さんとお客さんのように「いらっしゃいませ~」「今日はちょっと咳がでてましたね~」「自分で飲みますか?お母さんが飲ませましょうか?」など会話をしながら、準備~飲むまでをすると、子どももお客さんの気分で楽しんで飲んでいます。 ・まずはお人形に飲ませるフリをして、上の子に飲ませるフリをして、次は自分の番だという感じを出してから飲ませるようにしてます。 ・なるべくおいしいものをあげるかのように笑顔で。特別感作戦
・粉薬の時は可愛い器に服薬ゼリーとともに入れてデザートのようにやってみたら喜んで服薬するようになりました。 ・「〇〇くんだけお薬が飲めるんだよ」「いいなぁ」と飲む前からとにかく特別感をアピール。 ・お酒を飲むおちょこに入れると、パパやじいじになったみたい!と喜びます。 ・我が家ではお薬のことを『おいしいこな』と呼び、子どもの目の前で混ぜてあげています。子どもはお薬だと知らず、おいしいこーな!おいしいこーな!と喜んでいます。
他にも、「好きなDVDに集中している間に、しれっとのませる。」「こどもが笑ってくれる、自作の変な歌を歌いながら。笑って口を開けてくれた隙に薬を入れています。」など何かほかのことを集中している間に飲ませるという作戦のご家庭も多くありました。
一方で、「いいアイデア全く思いつきません(泣)」「なにをしてもうまくいきません」など切実な回答もみられました。ご紹介したアイデアが参考になればと思います。
さて、薬を飲んでもらうために、さまざまなものに混ぜて飲ませようと工夫されている方が多い一方で、「薬をジュースやミルク、アイスなどと混ぜると相互作用で薬の効果が正しく発揮されない」という懸念もあります。
アンケートでは、「いったい何と混ぜれば大丈夫なのか知りたい」という疑問が大変多くよせられました。また、「薬を吐いてしまったら、また1回分飲ませなければいけないのか」など、たくさんの疑問も寄せられています。
これらの疑問に関しては、小児科医や薬の専門家にインタビューしてお答えいただきます。今後の記事でご紹介しますのでお楽しみに!
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▼いざ、こどもにお薬を飲ませないといけない!となったときに困らないように、こどもの薬の基礎知識や、役立つ情報をお知らせします。