赤ちゃんといつもいっしょ。お出かけに便利な小さい絵本【親子で楽しむ絵本2017年10月号】
小さい絵本のいいところは、バッグに入れやすいこと、赤ちゃんの手に持ちやすいこと、そして、いつも側に置いておけること。お出かけが気持ちよい今の季節、持ち運びにおすすめの小さい絵本をセレクトしました。
絵本の中の顔にどんな反応するかな?
『おはよう』
作・絵:まついのりこ
出版社:偕成社
赤ちゃん絵本の定番ともいえる、まついのりこさん作の小さな絵本。破れにくい厚紙本で、15cm四方ほどのサイズ感が小さな子どもにはうれしいのですが、ポイントはそれだけではありませんよ。実はこれは、字のない絵本。最終ページの1文をのぞくと絵だけ、それも、とてもシンプルな子どもの表情だけで構成されています。絵の表情をマネしたり、じっと何かを考えたり、赤ちゃんの反応が楽しい1冊です。
めくると変身!しかけ絵本
作・絵:ヒース・マッケンジー
出版社:岩崎書店
「これは、わにです。」と言われても、どう見ても長靴。でも、しかけを広げてみると・・・! 傘、帽子、水たまりなどが動物に変身する、楽しいしかけ絵本。軽めの厚紙でめくりやすく、シンプルなしかけなので、赤ちゃんにもおすすめです。読んでおどろいたのは手袋の変身。これがどうやったら犬に?と思いながらしかけを広げると、なるほど納得! 大人も思わず唸るアイデアが満載です。
ふわふわ、ぼこぼこ、手触りに夢中になる
『いろ』
作・絵:フィオナ・ランド
出版社:主婦の友社
見て、さわって、言葉で聞いて楽しい、赤ちゃん絵本「BABY TOUCH」シリーズの1冊。さまざまな色とともに、例えば「ふわふわ」のあひるや「ぼこぼこ」のカエルなど、いろんな手ざわりに出会えます。ふわふわ、ふかふか・・・赤ちゃんの大好きな感触ですね。何度も触りたくなること間違いなしで、移動時間や、ちょっぴり間をもたせたい時にぴったりです。
あひるたちといっしょにお出かけしよう!
作・絵:モニカ・ウェリントン
訳:たがきょうこ
出版社:徳間書店
もともと発売されていたロングセラー絵本を、近年、赤ちゃん絵本としてサイズも話のボリュームもコンパクトに編集し直したのがこちら。あひるの赤ちゃんたちがおひさまの光で目覚め、あちこち散歩して夜眠るまでを描いています。遊び疲れたあひるたちがよろよろしてしまうシーンは、まるでわが子?! お出かけを描いた、まさにお出かけにぴったりの、片手サイズの小さな絵本です。
いかがでしたか? 今回紹介したほか、例えば『はらぺこあおむし』『バムとケロ』シリーズなど、人気絵本がそのままミニサイズになったものもたくさんあるので、チェックしてみてくださいね。お気に入りの小さい絵本はきっと、いつも側にいてくれる、心強い友だちになってくれることでしょう。
この本を選んだ人
地域文庫で活動する絵本好きな母のもとに育ち、サラ・ミッダの絵本『おとなになること』にあこがれて美大へ進学。イラストレーター&ライターをしながら、自身の出産後は日々子どもとの絵本読み、絵本作りを楽しんでいる。
たくさんの絵本に親しんだ経験から、心に響く作品をセレクトして紹介します!
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