被災したママたちの声から学ぶ「子どものいる家庭の防災 」

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2017/09/01

非常用持出袋

地震のみならず、豪雨による洪水や土砂崩れなどで避難を促されるケースも増えている昨今。子どものいる家庭ができる備えにはどのようなものがあるでしょうか。また、実際に災害が起きた場合、どのように子どもと過ごしたらよいのでしょうか。

今回はこれまで「すくすく子育て」の中でご紹介した専門家のご意見や、被災したママたちの声をまとめてご紹介します。備えあれば憂いなし。いま一度確認をしてみましょう。


地震が起こるその前からの心がけ!

いつ起こるかわからない地震。自宅にいるときに大地震が起こった場合を想定して万全の備えをしておきたいものです。自分だけではなく子どもの命を守るための事前の工夫や、子どもの心に寄り添うための心構えをご紹介します。

地震に備え、わが家を安全な場所に変えるには?


おうちの中に安全地帯を作る

部屋の中にモノを置かないスペースを作りましょう。 ここなら安全という場所を作り、揺れを感じたら、そのスペースに移動するように習慣づけるといいですよ。


寝室に家具は置かない

2階建ての家はなるべく2階に寝るようにして、寝室に家具は置かないようにしましょう。 また、ドアの周りや廊下、階段など、逃げ道にはモノを置かない方がいいですよ。


家具をロックする

家具はL字金具でしっかり留めることはもちろん、食器棚などの扉もフックで留めるようにしましょう。 (専門家:かもんまゆさん)

地震に備える「気持ちの準備」は?


いつ何が起こってもおかしくないと思って備える

地震だけではなく、大雨による洪水も起こります。
そのような時代になったのだと、普段の生活の一部に災害が起こることを想定して、備えることが必要です。この認識を、みんなで自覚していくことが大切だと思います。

(専門家:汐見 稔幸さん)


普段から子どもとのスキンシップを大事に

突発的な災害が起こったとき、普段の親子関係や人間関係が顕著に表れます。
普段から、子どもと楽しく過ごしたり、子どもとのスキンシップ多く取ったりしてください。
そうすることで、いざというとき、「子どもは黙っているけど緊張しているのかな、我慢しているのかな」と子どもの立場に立って考えることができますよ。

(専門家:倉石 哲也さん)

避難用「防災リュック」を準備しよう!

家庭でも用意をする意識が高まっている防災リュック。みなさんはその中に、何を入れていますか?実際に被災された方々の経験から、必要だったもののリストをご紹介します。中身の点検と見直しをぜひもう一度!


女性が持って逃げられる重さは10kg程度

「家にストックしておくべきもの」と「持って逃げるもの」の区別があいまいになっている人は多いと思います。「持って逃げるもの」は、女性だと10kgが限度です。3kgの赤ちゃんを抱っこしたら、残りは7kgしか持てません。それ以上持って逃げても、途中で捨てることになってしまいます。厳選して持っていくようにしてください。

(専門家:かもんまゆさん)


「防災リュック」には何を入れる?

地震を体験したママたちが防災リュックに入れておけばよかった、入れておいてよかった防災グッズが以下のとおりです。これらの中から自分の家族に必要なものを厳選して入れて、逃げるときにすぐに持てるように廊下や玄関に置いておきましょう。特に乳幼児は成長が早いため、最低半年に一度は中身を見直すことが必要です。

(専門家:かもんまゆさん)

・すぐ食べられる食品(お菓子・アメ)
・飲料水
・割りばし、紙皿、紙コップ
・小型ラジオ&電池
・小型LEDライト(首かけタイプ)
・筆記用具
・お札、小銭
・重要書類コピー(免許証、健康保険証、母子手帳、お薬手帳、生命保険証書、銀行口座など)
・ライター、ティッシュ、ばんそうこう、はさみ、ナイフなど(ひとつにまとめて)
・帽子
・家族写真(捜索時に使用)
・ガムテープ
・トイレットペーパー、生理用品
・簡易携帯トイレ
・マスク(大人用、子ども用)
・マウスウォッシュ
・洗眼薬
・レジ袋、ゴミ袋、黒いビニール袋
・食品用ラップ
・ブルーシート
・軍手、ゴム手袋
・使い捨て下着
・ブランケット
・タオル
・除菌シート
・携帯充電器

★乳幼児がいる場合は・・・
・ベビーフード
・粉ミルク(スティックタイプ)
・スティックシュガー(ミルクの代用に)
・おむつ(圧縮袋でコンパクトに)
・おしりふき
・歯みがきシート
・カイロ
・抱っこひも
・使い捨て哺乳瓶
・ネームタグ(本人と親の氏名、携帯番号などを書く)
・赤ちゃんの薬
・着替え

※「ママのための防災ブック『その時』ママがすることは?」より

▼詳しくはこちらの記事をご覧ください。

乳幼児に必要な備えは?


防災用に準備した食糧、いざという時どう食べる?

災害に備えて準備した品の賞味期限チェックするタイミングで、これらを使った料理ができます。いざという時の調理方法を確認しておくと安心です。


実際に災害が起こった場合

万が一災害が起きてしまった場合、子どもと一緒に安心して過ごすために知っておきたいことは以下でご覧頂けます。実際に避難所で生活をしたママの体験談など貴重な意見を活かして、万全の備えをしておきたいですね。

▼詳しくはこちらの記事をご覧ください。

地震が起こったとき子どもが保育園にいる場合、親はどのように動けばいい?

避難所での子どもとの生活は?

避難所生活で大切なことは?

子どもの心のケアはどうすればいい?

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