読み聞かせが静かに始められる合言葉(すくすくアイデア大賞2014)
これまでの「すくすくアイデア大賞」の中から、とっておきのアイデアを紹介します。
「読み聞かせが静かに始められる合言葉」
(熊本県 坂本健一さん/アイデア大賞2014紹介作品)
仕事のかたわら、保育園や幼稚園などで絵本の読み聞かせボランティアを行っている坂本さん。
読み聞かせのとき、ざわつく子どもたちが百発百中で静かになるアイデアを考えたのです。
<どんなアイデア?>
坂本さんは、読み聞かせをするとき、戦隊ヒーロー「よみきか戦隊オハナシマン」になります。
子どものころ、ヒーローに憧れていたそうです。
でも、余計にざわついてしまうのでは?と思うかもしれません。
そんなときに有効な、子どもたちと一緒に声に出す合言葉があります!
「せーの、イーチ、ニー、サーン、シー」
ポイントは、最初の「イーチ、ニー、サーン」を、みんなで大きな声で言うこと。すると、最後の「シー」でみんなもつられて口を閉じるんです。
年間100か所以上で行う読み聞かせで身につけたスゴ技なんです。
<オハナシマンは今>
2014年に放送で紹介してから3年、オハナシマンは今、どうしているのでしょうか?
オハナシマンのふるさと、熊本県を訪ねました。
実は、オハナシマンこと坂本さんは、2016年の熊本地震で自宅が半壊しました。
しかし、そんななか、地震の2日後から読み聞かせをするため避難所を回っていたそうです。
「みんなの笑顔がみられればいい、ぼくも元気をもらえた」といいます。
今は、自宅の建て替えのため仮設住宅で暮らしながら活動を続けているそうです。
これからも熊本に笑顔を届け続けてくださいね!
<専門家からの一言>
回答:榊原洋一さん 最近の心理学の研究で、他人の行動や体の動きを見ると、頭の中で自分も同じ動きをしていると思っていることがわかっています。 人の動きのまねをするという一種の集団心理をうまく活用した、とてもおもしろいアイデアですね。
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