ひっくり返って大泣き、「イヤだ!」と言い出したらテコでも動かない。イヤイヤ期と呼ばれる子どもの行動に困っているママ・パパは多いですね。すくコム実施のアンケートでは実に96%もの人が「イヤイヤ期の子どもに困った経験がある」と答えています。
今回は、こんなに多くの人が頭を悩ませている子どもの「イヤイヤ!」について、NHK Eテレ「すくすく子育て」でおなじみの井桁容子先生と一緒に考えてみたいと思います。
まずは「イヤイヤ期に関するアンケート」結果のご紹介
調査内容:すくコム:イヤイヤ期に関するアンケート調査
調査対象者:2歳から4歳の子どもを持つ女性・200名(専業主婦100名/ワーキングママ100名)
調査日:2017年5月9日~16日
具体的なお悩みのシーンは、「食事」「入浴」と続いています。
さらに、入浴に関する具体的なお悩みとして上位にランクインしたのが「お風呂に行きたがらない」、「髪や顔・体を洗うのを嫌がる」というお悩みです。
井桁先生〜!! どうすればいいのでしょうか!?
井桁容子(いげた・ようこ)先生 福島県いわき市出身。 東京家政大学短期大学部保育科を卒業後、東京家政大学ナースリールーム勤務。2002年より、ナースリールーム主任。東京家政大学非常勤講師。日本保育協会 保育実践研究企画・審査員も務める。著書に『ありのまま子育て』(赤ちゃんとママ社)ほか。
そもそも、子どもの「イヤイヤ!」とは?
まず大前提となるお話をしましょう。一般的に「イヤイヤ期」というと、2歳前後の子どもが、何に対しても手当たり次第「イヤだ!」という時期だと思っていらっしゃる方が多いようですが、実は、そうではありません。
子どもの自我は、ある日突然芽生えるものではなく、赤ちゃんの頃から備わっているものです。生後4〜5ヶ月の赤ちゃんも自分の意志と違うことに対しては泣いて怒りますよね?そんな小さい頃から表現して伝えたい要求があるのです。ただ、1〜2歳になり、その自己表現がより具体的な言葉や行動になったときに、やっと大人が子どもの自我に気づき始める、というだけのことです。
「イヤだ」と言うときには、子どもなりの理由があり、何かに納得していないというサインです。ですから、子どもが何に対して、なぜイヤだと伝えているのか耳を傾け、大人側のとらえ方を変えていくことがとても重要です。
「イヤイヤ期だから」とひとくくりにして、子どもの主張をないがしろにしてしまうと、自分の意思を汲み取ってもらえない子どもは、いつまでも「イヤイヤ」を続けなければいけません。反対に、「イヤだ」を無理に封じてしまうと、子どもは「自分の思いは言わないでおこう」とあきらめてしまい、無力感の中で育っていくでしょう。
子どもはママ・パパとは違う1人の人間です。「イヤイヤ期」として区切ってしまわず、子どもの気持ちを尊重するよう心がけていただきたいものです。
なるほど、奥が深い!! 編集スタッフも、身に覚えのあることばかりで、何度も深くうなずきながらインタビューが進んでいきます。続いて、「入浴」にまつわる具体的なお悩みシーンを例にとって、実践的なアドバイスをご紹介します。
「お風呂イヤ!」に困ったら確認したい3つのポイント
1.お風呂になぜ入るのか、お子さまは納得していますか?
「お風呂に入れなきゃ!」という大人の義務感だけでは、子どもが入りたがらないのも当然です。まずは、「お風呂に入ると、いい匂いになるね〜」「キレイにしておかないと、かゆくなっちゃうよ。困っちゃうね?」など、お風呂に入るとどんないいことがあるのかを、お子さまに説明してあげてください。
どうしても嫌がる場合は、シャワーだけの日や、タオルで体を拭くだけの日があってもいいと思います。子育てはマニュアル通りにいかないことだらけ。毎日100点を取らなきゃいけないと課すのではなく、「30点の日や、−30点の日があっていいんだ」とおおらかにとらえてみてください。
親が大変だと感じていれば、それはそのまま子どもにも伝わり、お風呂=イヤなものと認識されます。反対に、親自身が楽しんでいると、自然と子どももお風呂を楽しむようになるはずです。
2.予告をしていますか?
子どもが楽しく遊んでいるところに突然、「はい片づけて!」「お風呂にいきなさい!」などと言っていませんか? 子どもがそのとき「楽しい」と思っているきもちに共感せず、大人の都合でバッサリ切ってしまうことはよくあります。
子どもは「今」の世界に生きているものです。突然シーンが切り替わるようなことには違和感を感じます。「もう少ししたらお風呂に行こうね」「あと3回遊んだら、お風呂だよ」というように、あらかじめ予告しておいてあげると、緩やかに決心がつきます。
3.「むりやり」洗っていませんか?
髪や顔を洗うのは、目や口を閉じなければならない行為ですから、子どもにとってはとても不安で怖い経験になり得ます。一度怖い思いをした子どもは、その恐怖心を覚えているため、お風呂に行きたがらない、というケースも多々。
シャンプーハットを使ったり、姿勢を変えたりして、目を閉じなくてもいいように工夫するという転換が大切です。また、シャンプーの泡は、タオルで1〜2回拭き取ってから流すと、さっとすすげて目を閉じている時間も短くなるのでおすすめ。意外と大人が子どものデリカシーに気づかずに「何でもないでしょ」と片づけてしまっていることは多いのではないでしょうか。
お話を聞きながら、日頃の言動を振り返り、反省したり安堵したり…。とっても参考になるアドバイスでした。井桁先生、ありがとうございました!最後に編集部からも「お風呂イヤ!」に悩むママ・パパにオススメの商品をご紹介します!
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いかがでしたか?
皆さまのお風呂タイムが、楽しい時間になりますように!
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