質問スペシャル(2)
「赤ちゃんの足と靴」で放送しきれなかった質問と回答を紹介します。
また、「叱る?叱らない?子どものウソ」に出演した家族のその後をお伝えします。
専門家: 吉村 眞由美(早稲田大学人間総合研究センター研究員)
「叱る?叱らない?子どものウソ」の回で、妹が生まれてウソをつくようになった男の子(3歳)。その後は?
<前回の放送での質問内容>
子どものウソ泣き。どう対応すればいい?
専門家: 柴田 愛子(保育施設「りんごの木 子どもクラブ」代表) 遠藤 利彦(東京大学大学院教授 発達心理学)
▽それから2か月後の様子
以前は、寝かしつけのとき、ママが妹にかまうとウソ泣きをしていましたが、それがなくなったそうです。でも、どうしてでしょう。
それは、ママとパパが、お兄ちゃんとして尊重して接することを、しっかりと心がけてきたからではないかと言います。
というのも、前回、専門家からのメッセージで、「下の子が生まれたことで、注意を向けてもらえない、構ってもらえないフラストレーションがウソとして現れていること、だが、子どももそうした経験をすることで心のたくましさを身につけている、ととらえることも大切」ということでした。
そして、2か月。見せていただくと、妹のおむつやおしり拭きをとってくるなど、お手伝いをしているお兄ちゃんの姿がありました。妹にも優しくなり、一緒に遊ぶようになったそうです。
「今までは、妹と一緒に遊ぶことが全くありませんでした。妹の手や足を引っ張ったり、いじめたりすることはあったんですけど。とても3人で遊ぶようなことは考えられませんでした。」
お兄ちゃんとしての意識が芽生えたことで、妹に優しくなったのです。
すると、夜寝るとき、ママが妹を抱っこしていても、ウソ泣きをすることなくスヤスヤ寝るようになったそうです。
「以前は、寝かしつけのとき2人一緒に泣いていたのが、穏やかに寝られるようになりました。お兄ちゃんどうもありがとー」
「叱る?叱らない?子どものウソ」の回で、「おなか痛い!」とウソをついていた女の子(4歳)。その後は?
<前回の放送での質問内容>
ウソをついてほしくない。どうすればわかってくれる?
専門家: 柴田 愛子(保育施設「りんごの木 子どもクラブ」代表) 遠藤 利彦(東京大学大学院教授 発達心理学)
▽それから2か月後の様子
完全になくなったわけではありませんが、「お腹が痛い」とウソをつくことは少なくなったそうです。
ママは1つのことを、しっかり頑張っていたと言います。
今まで「遊んで」と言われても、弟を優先していたことを、2人一緒に遊ぶように変えたそうです。
「専門家の先生がおっしゃっていました、ウソかどうかを追求するのではなく、他にメッセージを発信している可能性があると考えました。寂しいのかなと考えてから、弟と一緒に構うようになりました。」
一つ一つ、しっかりと構うことは大変ですが、子どものために頑張っているそうです。
パパも、これまで以上に遊ぶように心がけたところ、「お腹が痛い」とウソをつくことが少なくなっています。
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