今回は「おいしい調味料のえらび方」。全国の製造元を渡り歩いて自分の目で確かめるほど
調味料選びにこだわっている佐々木十美さんが、調味料えらびのポイントを紹介します。
講師:佐々木 十美(管理栄養士) 子どもの好き嫌いや、栄養、色々考えると毎日の食事づくりは大変です。 そこで、「日本一の給食」と呼ばれるほどの、こだわりの学校給食を長年にわたり作ってきた、管理栄養士の佐々木十美さんが、子どものごはん作りのポイントを伝授します。
本みりんとみりん風調味料の違い
実は、本みりんとみりん風調味料では、原材料と製造方法が全く違います。
本みりんは「本物のみりん」という意味で、もち米と米焼酎と米麹からつくられます。みりん風調味料は「みりん風に作った調味料」で、水飴や酸味料や醸造酢などが入っています。
本みりんを使うと、料理に甘みや深いコク、旨味がでるうえに、臭みを消す働きがあります。
一方、みりん風調味料は、甘みや照りが出やすい反面、臭みを消すような効果は期待できません。
調味料のえらび方のポイント
調味料には、裏面の食品表示ラベルに必ず原材料が書いてあります。原材料を確認してから買うという習慣をつけましょう。
例えば、しょう油なら原料に大豆を使っている丸大豆しょう油と、脱脂加工大豆という加工された大豆を使ったしょう油があります。
昔ながらの製造方法で作られた調味料は、どうしても割高になってしまいますが、その分、少ない量でも料理をおいしくしてくれます。口にしておいしいもの、自分も好きだし家族もきっと好きだろうと思える調味料をみつけてみてください。
浸けるだけ自家製めんつゆ
おいしい調味料が手に入ったら、ぜひ作ってほしいのが「浸けるだけ自家製めんつゆ」です。
<作り方>
厚削りのかつおぶしと昆布を用意します。
空き瓶などの容器に、昆布とかつおぶし、本みりんを適量入れます。分量はお好みで調節してください。煮干しを入れてもいいし、好きなだしを入れて作ってみるのもオススメです。
あとは、しょう油を入れるだけです。
1週間以上置いておけば、「自家製めんつゆ」が完成します。
<使い方>
煮物や炒めものの味つけに使ったり、オイルと混ぜてドレッシングにしたりと、いろんなお料理に使えます。
化学調味料無添加で体に優しく、常温でも長期保存できるので、ぜひ作ってみてください。
同じ週に放送された番組記事
- (月)コツを知れば意外と簡単! ホンモノの味(1)基本のおみそ汁
- (火)コツを知れば意外と簡単! ホンモノの味(2)おいしい調味料のえらび方
- (水)コツを知れば意外と簡単! ホンモノの味(3)子どもにこびないメニュー作り
- (木)コツを知れば意外と簡単! ホンモノの味(4)脱! 献立マンネリ化
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
PR