紫外線対策(2)
子どもの肌は大人の半分の厚さ。それだけバリア機能も弱いので、十分な紫外線対策が必要です。そこできょうは、子どもの日焼け止めの正しい使い方を覚えましょう。
講師:馬場直子(神奈川県立こども医療センター 皮膚科部長) 紫外線やあせも、虫刺されなど、夏の子どもの肌はさまざまなトラブルに見舞われがちです。そこで、肌トラブルの予防から対処方法まで、夏に気になるスキンケアをまとめました。
日焼け止めは子ども用のものを
子どもの肌は大人に比べて刺激に弱いので、大人用の日焼け止めではかぶれなどが心配です。子ども用の低刺激の日焼け止めを選びましょう。さらに、普段使い用と、日射しが強い場所用の2種類を用意しておくと安心です。
場面に合わせてSPFを使い分け
容器に書かれた「SPF」という表示は「Sun Protection Factor」の略。肌が赤くなる原因の紫外線B波の防止効果を示し、数値が大きいほど効果も高くなります。普段の外出にはSPF10〜20程度を選びましょう。そしてアウトドアでのレジャーなど、日射しの強い場所に出かけるときにはSPF30以上を使うと安心です。海は特に紫外線が強いので、しっかり塗ってカバーしてください。
顔に塗る適量はパール1粒大
日焼け止めはどれくらいの分量を使えばいいかも気になりますね。5歳くらいまでの子どもの場合、顔に塗る適量はパール1粒大くらいが目安です。そして塗るときは、肌にうっすらと白さが残るくらい。肌の表面に日焼け止めで膜をつくるようなつもりで、あまりすり込まないことがポイントです。暑い季節には日焼け止めが汗で流れてしまうので、2時間おきに塗り直しましょう。さらに、帰宅後はなるべく早く日焼け止めを洗い流してください。日焼け止めは落ちにくく作られていますので、ていねいに石けんで洗いましょう。
日焼け止めにはいろんな種類があるので、目的別に上手に使い分けましょう。また子どもの肌との相性もありますので、まず前腕などに少量を塗り、かぶれないかどうか確かめてくださいね。
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