エアコン編
子どもがいる家庭では節電の方法にも工夫が必要です。1回目は暑い夏に欠かせないエアコンについて、家電コーディネーターの戸井田園子さんにうかがいます。
講師:戸井田園子(家電コーディネーター) 阿部絢子(消費生活アドバイザー) この夏、なにかと気になる電気の使い方。子育て家族でも無理なく実行できる節電術をご紹介します。 >>「まいにちスクスク」ホームページへ
設定温度は1度高めに
エアコンの設定温度を1度上げるだけで、ピーク時の家庭の消費電力の内、5%を節電できます。でも赤ちゃんや小さな子どもにとって無理な温度設定は禁物です。次のような症状は熱中症の初期サイン。こまめに子どもの様子を見ながら温度を調節しましょう。
・顔が赤くなる
・尿が減少・出ない
・体温が上がる
・ぐったりしている
風量は「微風」や「弱」ではなく「自動」に
「微風」や「弱」は、エアコンの内部でつくった冷気を少ししか外に出さないようにしているだけ。せっかくの冷気が無駄になってしまいます。風量設定を「自動」にすれば、一番効率の良い運転方法をエアコンが自動的に選び、必要な量だけ冷気を作るので、無駄な電気を使いません。またフィルターをきれいに保つことも大切な節電ポイント。2週間に1度の掃除で消費電力を5%カットできます。
外からの熱は外側でシャットアウト
太陽の熱は主に窓ガラスから家の中に入ってきます。窓ガラスの外側で一旦さえぎることで、室内に入る熱量はグンと減らせます。すだれやよしずを窓の外側にかけて、なるべく熱を室内に入れないようにしましょう。これでピーク時の家庭の電力消費量の10%をカットできます。
また、見過ごしがちな室外機にきちんと対策を施せば、さらに節電に。室外機は室内から取り込んだ熱を外に捨てるという大切な役割をしています。室外機周辺の温度が高くなると、熱を捨てる効率も低下。よしずなどで直射日光から室外機を守りましょう。その際、前面にある熱の吹き出し口をふさがないように注意してください。
扇風機を上手に組み合わせる
消費電力の少ない扇風機と組み合わせることでエアコンの負担も軽くなります。大切なのは扇風機の置き方。扇風機は後ろ側の空気を吸い込んで前に送り出すので、エアコンの風が扇風機の背後に当たるように置けば、冷気を部屋全体に効率よく行き渡らせることができます。
【夏を涼しく過ごすワンポイントアイデア】
空のペットボトルに8分目くらい水を入れて凍らせます。これを扇風機の前に置けば、送り出される風がひんやり!
夏場の電力消費で大きな割合を占めるエアコン。機能や特性をきちんと理解し、上手に使って暑さを乗り切りましょう。
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