住まいの安全対策
子どもたちを守るために今できることは、自宅を安全にすること。暮らしのあり方、住まいを隅々まで見直してみましょう。
講師:国崎信江(危機管理アドバイザー) 守ろうとする気持ちや防災の知識だけでは幼い命を守ることはできません。日ごろから体を動かして訓練をして備えておくことが大切です。子育て家族のいざというときの対応を紹介します。
災害から身を守るための、住まいのポイント
部屋の中にはなるべくものを置かないこと。家電製品は耐震ジェルマットなどで固定するといいでしょう。冷蔵庫には扉開き防止ストッパーをつけて、中身の飛び出しを防止。食器棚などのガラス戸にはガラス飛散防止フィルムを貼っておきましょう。棚板に滑り止めシートを敷くと食器が滑り出しにくくなります。
食べ物の備蓄
常に2〜3日分の食品を備蓄しておき、使ったらその都度補充する「流通備蓄」がおすすめです。みそ、乾物、缶詰は長期保存でき、栄養価が高いので、災害時に役立ちます。また、カセットコンロ、水、鍋を用意しておけばさまざまな調理ができます。
安全な場所を知っておく
安全な場所の条件は、「落ちてくるもの、倒れてくるものがない、出口に近い場所」。テーブルの下が安全だとよくいわれていますが、戸棚などが近くにあると倒れてきて危険なことも。何もない廊下に逃げた方が安全な場合もあります。
マンションの安全対策
マンションなど集合住宅では、戸建てと違う心得が必要です。高層マンションでは、地震のときに家具などが高速で移動するので、机の下に隠れても机と一緒に動いてしまって危険。固定されている丈夫なものにつかまったほうが安全です。
大地震が起きたら1滴も水道の水を流さない
排水管が壊れている可能性がある場合、水道を使うと下の階に水漏れすることがあります。大規模な地震が起きたら、集合住宅では破損の有無がわかるまでは決して水道の水を流してはいけません。水を使わない簡易トイレを用意しておきましょう。また、オムツやペット用の砂を使ってトイレの代用にしてもいいでしょう。
地震が起きたときこそ、日頃の備えとアイデアでうまく乗り切りたいですね。
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- (水)住まいの安全対策
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