言葉を育てるための準備
「元気なからだ」と「健やかなこころ」が、言葉が育つための基礎となります。
言葉の発達は生まれてすぐに始まっています。まずは、言葉を育てるための準備をしましょう。
講師:中川 信子(言語聴覚士) 子どもがしゃべり始めると、コミュニケーションがとれるようになって楽しいですよね。 でも、「他の子よりもしゃべり始めるのが遅い」など、子どもの言葉の発達については気になることが多いものです。 今回は、乳幼児の言葉の育ち方をご紹介します。
「元気なからだ」を育てる
「元気なからだ」を育てるために、よく食べさせて、よく寝かせてあげましょう。
「健やかなこころ」を育てる
自分の気持ちを伝えたいと思う「健やかなこころ」を育てるためには、子どもをよく見てあげることが大切です。乳幼児期の間は視力が弱いため、大人から積極的に目を合わせるようにして、子どもと関わるようにしましょう。
また、子どもが少し成長してきたら、子どもの発する声を真似してあげましょう。そうすることで、子どもは「もっと声を出そう」という気持ちになります。さらに、子どもの動作を真似することで、子どもは「自分をよく見てくれている」と感じるため、「何かを伝えたい」という意欲がより育ちますよ。
この「何かを伝えたい」と思うこころが、言葉の発達に繋がります。
【ワンポイントアドバイス】
1日のうち30分は、テレビなどがついていない静かな環境で、子どもとしっかり向き合うようにすると良いですよ。
まとめて30分間の時間を取ることができない場合は、「おむつを替えるとき」などの5分ずつのこま切れでも良いです。子どもとしっかり向き合う時間を作るように意識しましょう。
2歳を過ぎても一言も言葉を発しない場合
言葉の発達は個人差が大きいですが、2歳を過ぎても言葉を発しない場合は、下記の「言葉が育つために必要なこと」を、子どもができるかどうかをチェックしてみましょう。
もし、できていないことがあれば、発達を妨げている原因があるかもしれません。地域の保健センターや保健所に相談してみてください。
<言葉が育つために必要なこと>
(1)耳が聞こえているか(聴力)
(2)言葉の意味をわかっているか(言語理解)
(3)気持ちの交流ができているか(対人関係)
(4)何でもいいから声を発するか(発声)
(5)大人のしぐさを真似するか(模倣)
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