ママの気持ち〜子どもに対する期待と不安
子育て中のママは不安がいっぱい。子どもを立派に、失敗なく育てなくてはいけないと思い詰めて、肩に力が入りすぎてしまうからです。不安を上手に乗り越えて、子どもとの生活を楽しめる方法を考えます。
講師:大日向雅美(恵泉女学園大学 大学院教授) わが子がどんなにかわいくても、毎日の育児は大変! ときに爆発したり、そのことに落ち込んだり、多くのママが人知れず悩んでいます。今週は、ママの心理を長年研究している大日向雅美さんに、揺れ動くママたちの心を軽くするヒントをうかがいます。
<ケース1>こんなこと、ありませんか?
自分の子育ては間違っていない?
公園で、月齢の近い子が活発にしていたりすると、なんとなく交流しづらい。おりこうにしている子を見ると、つい比較してしまう。自分の子育ては間違っているのかと不安になります。
比べるのは当たり前。ポジティブに子どもの長所を探して
どうしてあの子はできてうちの子はできないんだろうという不安は、子育てをつらくするもののひとつです。比べてはダメだとよく言われますが、現実には同年代の子どもとつい比較してしまうのは親として当たり前のこと。比べたっていい。ただし、自分の子どもが劣っているところやできないことを気にするのではなく、長所を探してポジティブに考えましょう。またひとりで不安を抱えずに他の人の意見を聞くことも大切。自分の見方はひとつにすぎないと気づくことができます。
<ケース2>こんなこと、ありませんか?
楽な育児をして甘えてる?
子どもがぐずったときは、スマートフォンでテレビを見せたり、すぐにお菓子を与えてしまったり…。こんな育児でいいのかな。自分がダメな母親に思えて落ち込みます。
子どもとの楽しい時間を作るための楽ならOK!
たとえば、お菓子をあげて食事が食べられなくなるようではいけませんが、子どもがぐずってわけがわからなくなっているとき、ふだんはあまりあげない甘いキャンディをひとつあげたら子どもがにっこりできる、というのなら、それはママにも子どもにも幸せなことです。ママたちは、楽をすることに罪悪感をもってしまいがちです。でも楽をすることで生まれた時間を、子どものために使ってあげられるんだと考えれば、前向きな気持ちになれるはずです。
比較してしまうこと、楽をすることなどへの罪悪感も、視点を少し変えればポジティブな意識に変えていけそうですね。
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- (火)ママの気持ち〜子どもに対する期待と不安
- (水)ママの気持ち〜夫、ママとの人間関係
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