ママの気持ち〜夫、ママとの人間関係
子育て中のイライラは、子どもだけではなく実は大人同士のつき合いが大きく影響します。子どもを通じて、夫やママ友と新しく、より良い関係を築いていくためのポイントを紹介します。
講師:大日向雅美(恵泉女学園大学 大学院教授) わが子がどんなにかわいくても、毎日の育児は大変! ときに爆発したり、そのことに落ち込んだり、多くのママが人知れず悩んでいます。今週は、ママの心理を長年研究している大日向雅美さんに、揺れ動くママたちの心を軽くするヒントをうかがいます。
<ケース1>こんなこと、ありませんか?
SOSの出し方がわからない
子育ては母親の仕事だと言わんばかりの夫。おむつ替えくらい手伝ってほしいのに、それさえ拒否されると本当にイライラ! 言っても無駄な人に、どうSOSを出したらいいのでしょう。
「何もしてくれない」ではなく「ここが困っている」を手紙で伝えて
子育てが始まって多くの女性が直面するのが、夫がこんな人だと思わなかった!というもの。夫側の声を聞くと、育児をしようと思っても何をしていいかわからないといいます。気がつくと目の前で妻が噴火しているから、その場から逃げるしかない。妻のほうも、自分の現状や何をしてほしいのかを上手に伝える必要があります。言葉で伝えると感情が高ぶるので、手紙に書くのがおすすめです。ポイントは、夫への批判ではなく自分の気持ちを伝えること。自分が何に困っていて、だからあなたにはこうしてほしい、と手紙なら冷静に書ける人が多いようです。
<ケース2>こんなこと、ありませんか?
ママ友に抵抗感が
ママ友をつくろうと思っても、相手がどんな人かわからないし、うまくつき合えるかもわからない。いろいろ考えると面倒になって、ひとりでもいいやと思ってしまう。ママ友って必要でしょうか。
ママ友は、好みで選ぶ友だちとは別のもの。期待しすぎず適度な距離感が大切
ママ友に抵抗感をもつ人は多いと思います。つき合いが面倒なのは、考えてみれば当たり前。学生時代は自分の好みで友だちになりますが、ママ友は子どもの月齢が近いとか、公園でたまたま会ったことがきっかけです。相手に期待しすぎず、少し距離感をもって接してみてください。またママ友はたくさんいる必要はありません。心を許せる人がひとりいればいいと思えば、気持ちが楽になりますね。
子育てが始まると、夫や周囲の大人たちとの関わり方も変化します。これまでと違う新しい夫婦関係、友人関係を築くチャンスと考えて、前向きにとらえられるといいですね。
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- (火)ママの気持ち〜子どもに対する期待と不安
- (水)ママの気持ち〜夫、ママとの人間関係
- (木)ママの気持ち〜「私」はどこへ?
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