今回は、子どもの遊びを広げる、大人の関わり方のポイントを紹介します。
遊びを通して「見ること」「聞くこと」「触ること」「作り出すこと」ができるようになったら、その先は「人と関わる」遊びです。
ごっこ遊びやゲームなどの「人と関わる」遊びをすることで、子どもはことばやルールを覚え、世界を広げていくのです。
講師:岡田 哲也(東京おもちゃ美術館 ディレクター・おもちゃコンサルタント) 子どもの遊びにかかせないおもちゃ。選び方や遊び方に悩むことはありませんか? 赤ちゃんは五感を使って、自分の身の回りの世界を知ろうとしています。そんな赤ちゃんの様子をしっかり見て、その子にとって、どんなことを楽しいと感じているのか、見つけてみましょう。
ルールがわかりやすいゲームをする
見るだけで遊び方がわかるゲームを一緒に楽しみましょう。
ルール通りじゃなくてもいいのです。子どもに合わせたルールを作って、お話しながら一緒に遊ぶと、子どもは喜びます。
ごっこ遊び
おままごとなどのごっこ遊びは1歳をすぎると始まります。
大人が相手をするだけでも、子どもはうれしく感じます。
ぬいぐるみなど、仲間を増やすとごっこ遊びが広がって、もっと長い時間楽しめるようになります。
ひとつのおもちゃでさまざまな遊び方をする
大人の関わり方次第でおもちゃはさまざまな遊び方ができます。
例)入れ子のカップのおもちゃ
カップは積み上げるだけでなく、カップをはずしたり、打ち鳴らしたり、投げたり、転がしたり。
伏せたカップに小さいカップを隠して、宝探しもできますよ。
また、カップを帽子に見立てて、変身することもできます。鼻や口につけても遊べますね。
遊びを広げる小道具を使う
つみきは、小道具を使うと、さまざまな遊び方ができます。
小道具として、ハンカチを使った遊び方を紹介します。
・つみきで何がでるかな?
つみきをハンカチでくるみ、「どのつみきが出てくるかな」と声をかけながら、手探りで積み木を抜き出します。
・つみきで手品
つみきで作ったおうちの上にハンカチをかぶせて、ハンカチごと取り去ってしまいます。
「あれ?おうちがなくなっちゃったね!」と声かけをすると、手品のように遊べます。
・つみきの列車
積み重ねたら動かせないつみきも、ハンカチの上に載せると、列車のように動かせます。
人と関わる遊びは社会との関わりにつながります。その子にとって何が楽しいかを見つめ、少しヒントを出してあげ、子ども自身が自由に遊びを広げていく様子を一緒に楽しんでください。
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- (水)赤ちゃんの遊びとおもちゃ(3)変化を楽しむ
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