今回は、「触ること」を楽しむおもちゃと遊び方のポイントを紹介します。
参考にして、ぜひお子さんと遊んでみてください。
講師:岡田 哲也(東京おもちゃ美術館 ディレクター・おもちゃコンサルタント) 子どもの遊びにかかせないおもちゃ。選び方や遊び方に悩むことはありませんか? 赤ちゃんは五感を使って、自分の身の回りの世界を知ろうとしています。そんな赤ちゃんの様子をしっかり見て、その子にとって、どんなことを楽しいと感じているのか、見つけてみましょう。
さわって楽しむ遊びとおもちゃ
自分で動けなかった赤ちゃんが、4か月ころには目の前のものに手を伸ばし、5か月ころには手のひら全体でモノをつかむことができるようになります。手が使えるようになると、赤ちゃんの遊びは一気に広がるのです。
発達に合わせておもちゃを選ぶと、自然とさまざまな動きを経験することができます。
▼口や舌を使ってものを確かめる時期
手だけではなく、顔につけたり、足で触ったりして感触を楽しみましょう。
なんでもなめてしまうのは、口を使ってモノを確かめる時期だからです。子どもは体中で触れながら世界を知っていきます。
また、車のおもちゃを体のいろんなところに走らせてみましょう。
手で上手に持てない時期でも、体全体で楽しめます。
▼おすわりができるようになる時期
両手で持てるおもちゃ、指でつまめるおもちゃで遊べます。
▼ハイハイができるようになる時期
触るとすぐ動くおもちゃなどで遊んでいると、自然にさまざまな動きを経験することができます。
ボールは素材によってさまざまな楽しみ方ができる
小さいうちから遊べるボールも、素材の違いによってさまざまな楽しみ方ができます。
・紙風船
顔に近づけると、音や色、感触などが、赤ちゃんにとっては不思議な感覚です。
・赤ちゃんが持ちやすいデザインのボール
手から離すと飛んだり、はねたり変化するボールを見ることで、「触る、手放す」という感覚に気が付いていきます。
転がすだけではなく、工夫していろいろな遊び方ができますよ。
・ひもを通す
・ハンカチを入れる
・ペットボトルをはめる
Q&A
おもちゃの素材は何がいい?
木のおもちゃだからいいというわけではなく、小さいうちにいろいろな素材を楽しめるのがいいと思います。
おもちゃとして、ペットボトルや容器が好きなお子さんもいらっしゃると思います。そういったものを使うこともよいですが、そういったものは子どものために作られたものではないため、危険なこともあるかもしれません。親の目の届く範囲で遊ばせるようにしましょう。
赤ちゃんは、触ることで自分の周りの世界を知っていきます。感触を楽しんだり、叩いたり、つかんだり…。すべてが新しい発見になります。安全に配慮しながら、いろいろなものに触る経験をしましょう。
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