ちょうだい
私が「ちょうだい」と息子に手を差し出すと、教えたことはないのに、息子は自分の手や、近くにあったおもちゃを差し出してきました。
(10か月の子をもつママより)
回答:榊原 洋一さん もともとどんな子どもでも示す動作の1つに、「リーチング(手さし)」があります。自分の視界にあるものに対して手を伸ばす動作です。 この動作を始めることは、ぼんやりしていた視界がはっきりしてきて、赤ちゃんが自分の思うように体を動かせるようになったことの表れです。意思表示のはじまりともいえます。 4~5か月から見られる動作で、この時期は言葉より動作に反応します。 今回の場合も「ちょうだい」という言葉より、手を差し出す動作に反応して、ママに何かを渡したり手を差し出したりしたのです。
指さし
窓ガラスに「雪だるま」と「トナカイ」の2種類のシールを貼り、息子にどちらがトナカイで、どちらが「雪だるま」なのかを1度だけ教えました。
そのあと、「トナカイはどっち?」「雪だるまはどっち?」と息子に聞くと、正しい方のシールを指さしました。
(1歳の子をもつママより)
回答:榊原 洋一さん 7~8か月になると、世界中の子どもがだいたい、人さし指を使って物をさす「ポインティング(指さし)」を始めます。 このころになると、指を器用に動かせるようになり、指し示すものが明確になります。 まだ話は出来なくても、指さしなどで、より具体的に自分の気持ちを伝えようとするのです。 赤ちゃんは、おしゃべりができないからこそ、いろいろな形で意思表示をしています。人に自分の気持ちを教えたいという意味では、赤ちゃんは天才的な能力を持っているのです。 また、赤ちゃんには、人さし指でさした物の名前を、ママに言って欲しいという気持ちがあります。さした物の名前などを大人が答えることで、さらにコミュニケーションが深まりますよ。 言葉をどこまでわかってやっているのか分かりませんが、7~8か月になると、「ワンワンどこにいるの?」と聞くと犬を指さしたりする子もいます。
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