きっぱり断り、知らせる
不審者は、純真な子どもにつけ込んで近づきます。
怪しい人が実際にアクションをしてきたらどうすればいいのか、親子で体験してみましょう。
講師:清永奈穂(体験型安全教育支援機構 代表) 小さな子どもが被害者になる事件の多くは、ちょっとしたすきに起きています。子どもが小さいうちから親子で防犯の基本を身につけ、危険を回避する力をつけましょう。
危ないときは「いか・の・お・す・し」
危ないことや変なことにあいそうになったとき、覚えておきたいのが「いか・の・お・す・し」です。
「いか」 ついていかない
一緒に行こうと言われても絶対ついていかないこと
「の」 車に乗らない
知らない人の車には絶対に乗らないこと
「お」 おおごえを出す
勇気を出して、大声で助けを呼ぶ
「す」 すぐ逃げる
危ないと思ったら、走って逃げる
「し」 しらせる
怖い目にあったら、大人に知らせる
きっぱり断る
怪しい人に誘われたとき、子どもはきっぱり断ることができるでしょうか。
親子で練習してみましょう。
「お菓子をあげる、買いに行こうよ」
→「行きません」「いりません」
断ったら走って逃げよう!
「幼稚園を知りませんか? 一緒につれてって」
→「大人のひとに聞いてください」
道を教えるのはかまわない。でも一緒に行動しない!
「お母さんが交通事故にあった。病院に行こう」
→「おうちに帰ります」
車には絶対乗らない!
防犯ブザーの使い方を覚える
防犯ブザーはまわりに危険を知らせるためのもの。
正しい使い方を覚えましょう。
おなかの高さでひもをつける
捕まえられたときでも操作しやすいように、おなかの高さに調整したひもをつけます。
故障や電池のチェックも忘れずに!
自分で鳴らし、止める練習
親が子どもをつかまえ、実際にブザーを鳴らしてみます。
子どもが自分で鳴らし、止めることができるように練習しましょう。
※防犯ブザーは身を守る大切なもの。ふだんは絶対にぶざけて鳴らさないよう教えましょう。
大声を出す
怖い目にあったとき、声が出せないことがあります。
これも機会を見つけて練習しておきましょう。
大声で「助けて!」
親子で少し離れて立ち、大声で叫びます。
「助けて」のほか、「ママ!」や「おかあさん!」もOK。
手をバタバタさせたり身振りをつけたりして繰り返す
体をくの字に曲げて、手をバタバタさせながらしっかり声を出します。
繰り返し叫ぶと、普通と違う状況であることが周囲にも伝わります。
知らせる
実際に怖い目にあうと、子どもは「怒られる」と思って言えないことが多いものです。
いつ、どこで、どんなことがあったのか、優しく聞いてあげてください。
またこうした情報は警察などに知らせ、地域で共有するようにしましょう。
ポイント
怪しい人に声をかけられたらどう答えるか。
危なくなったらまわりにどうやって知らせるか。
いざというときに備えて親子で練習しておきましょう!
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