食事に関するお手伝いをしてもらいましょう!
「食べること」は、自立して生きていくための基本です。
そのため「料理ができる」ということは、一人で生活できるかという大きな指標でもあります。
料理は子どもが興味を持ちやすい家事のため、子どもが興味を持ったら一緒にできるようにしましょう。
講師:辰巳 渚(文筆家) 子どもに家事のお手伝いをしてもらっていますか? まだ小さい子どもでも、お手伝いできることはたくさんあります。今回は、子どもができるお手伝いを紹介します。
子どもができる「食事」に関するお手伝いは?
<「シメジの房を分ける」などのお手伝い>
1歳くらいの子どもには、「シメジの房を分ける」などのちょっとしたお手伝いをしてもらいましょう。
<買ったものを袋から出す>
2歳くらいの子どもには、買い物から帰ったら「買ったものを袋から出す」ということをしてもらいましょう。
これも立派なお手伝いです。
また、ご飯のときにお茶をついでもらうのもオススメです。
<「にんじんの皮むき」などのお手伝い>
5歳くらいの子どもには、皮むき器で「にんじんの皮むき」などにチャレンジしてもらいましょう。
包丁は子どもが興味を持ったら使い方を教え、一緒に使ってみましょう。
また、食事の前に家族の食器を並べたり、食事を器に盛り付けたりしてみましょう。
<食器を片づける>
食事に関する家事は、食べたら終わりではありません。
食器を片づけるまでがお手伝いだということを教えましょう。
食事に関する家事には、一連の流れがあることを教えることが大切です。
「料理」を手伝ってもらうときに気をつけることは?
<包丁を使うとき>
台所は危ないものがいっぱいで、子どもに包丁を扱わせるのは心配です。
しかし、子どもはゆっくりではありますが、熱かったり痛かったりしないように、きちんと扱おうとしています。
子どもを信頼して見守りつつ、ケガをしないよう注意を払いましょう。
<ケガややけどをしたとき>
「包丁で手を切った場合は、なるべく早く止血をする」「やけどをした場合は、すぐに水でヒリヒリしなくなるまで冷やす」のように処置をしながら、ケガややけどの対処法を教えましょう。
ケガをむやみに恐がるのではなく、親と一緒にいるうちはケガの対処法を教えられるチャンスだと考えましょう。
▼ポイント
難しいことが自分でできたという達成感は、子どもの自信につながります。
子どもを見守りながら教えてあげましょう。成長の過程を一緒に楽しむといいですよ。
家事のお手伝いを教えるときに大切なことは?
家事や身の回りのことは、親にしか教えられないことです。
親は毎日子どものそばにいるため、繰り返し教えることができます。
子どもが小さい間は上手にできたかどうかと評価するのではなく、「最後までやれたね」「ありがとう」「助かった」などの言葉をかけましょう。
そして子どもが、「お手伝いって楽しいな」「やってよかったな」と思える機会をたくさん作ってあげましょう。
▼ポイント
身の回りのことを自分でするのが当たり前になっていると、子どもの自立を助けます。
最初は大変かもしれませんが、お手伝いは親にとっても子どもにとっても役に立つことです。
どんどんやってみましょう。
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