子どもがスマホを見るときに気をつけたいこと
「すくすく子育て」で行ったアンケートでは、「スマホ育児」に関するお悩み・ギモンの第1位が「子どもの視力への影響」でした。
そこで、子どもの目の専門家である、小児眼科医の仁科幸子さん(国立成育医療研究センター)に、お話を伺いました。
乳幼児期は、目の機能が伸びる大事な時期
スマートフォンは、ものすごく近い距離で、小さな画面を見ることが特徴で、目にとって単一の刺激だけになってしまうことがあります。
お子さんが小さいうちは、まだ視力ができあがっておらず、遠くや近くにピントを合わせる力、目を動かす力、両眼で立体的に奥行きをとらえる力など、目の機能が伸びる大事な時期です。感受性が高いこの時期に、スマホの単一な刺激だけを与え続けることはもったいないことと言えます。
その場限りで見せるのであれば、すぐに目が悪くなることはありませんが、子どもがどんな格好でどのようにスマホを見ているか、親が観察することがポイントです。目の発達のためには、体を使った外遊びをできるだけたくさんすることがおすすめです。
スマホを見せるとき、注意するポイントは?
子どもにスマホを見せるとき、注意したいポイントがいくつかあります。
まず、長時間見せ続けることはやめましょう。
見せるときは、きちんとおすわりした姿勢で、画面を離して正面から見るようにします。
寝そべりながら見ると、ものの位置など、正しい情報が目に入ってこなくなるのでやめましょう。
電車、バス、ベビーカーなど、振動のある場所で見せるのは、視力の発達によくありません。
特に注意したいのは、子どもがスマホを見ているときの様子です。
極端に顔を近づけたり、変に顔を傾けるようなら、目の病気が隠れているかもしれません。
スマホを喜んですごく近づいて見るけど、他は全然反応がない場合は、目のチェックを受けてみましょう。
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