週に1日しか習いごとに通えない…1日に2つ通わせてもいい?
現在は、長女の希望で電子オルガンの教室に通っています。
さらに、親の希望で、将来に役立ちそうな、英語や運動系の習いごとにもチャレンジさせてみたいと考えています。
でも、習いごとに通える余裕は週に1日しかありません。1日に2つの習いごとに通わせると子どもの負担になってしまうのでしょうか?
(5歳の女の子と10か月の男の子をもつママより)
休みを取ることも大切
回答:遠藤 利彦さん 子どもは保育園などの集団生活で、体を動かし、頭を使って遊んでいるため、実は疲れています。 疲れているけど、好奇心が強いと「やってみたい!」と言うことはあると思います。 でも、子どもの発達において、休みを取ることも大切なこと。お子さんにゆったりとした時間を味わってもらうことも必要なのです。また、お母さん自身も1日に2つの習いごとがあると送り迎えや準備などで忙しくなりますよ。 気持ちの余裕が持てるように、1日の習いごとは1つにして、家族でゆったり過ごす時間を大切にされるといいと思います。
人によっては、週に何個も習いごとに通っているため、週1つしかできないことで、子どものチャンスをつぶしているのではないかと不安です。
子どもの習いごとへの高い期待は要注意
回答:大豆生田 啓友さん 経験したことの何がどのように将来役立つかというのは、明確には言えないので難しいですよね。 子どもの習いごとへの高い期待は要注意です。 「この習いごとをさせているから、こういうこともできるようになってくれる」「この習いごとを将来役立ててくれる」と、習いごとへの期待が高くなってしまうと、思ったように成長してくれない子に対して、苛立ってしまいます。それでも、子どもはがんばって親の期待に応えようとします。このサイクルが、親子関係を苦しくしていきます。
「非認知能力」を育てる時間を作ることも大切
回答:大豆生田 啓友さん いま、乳幼児期の発達で話題になっていることが、「認知能力」と「非認知能力」です。 ■認知能力 知的能力。 ・学力 ・記憶力 ■非認知能力 目には見えないけど、人生の支えとなる重要な能力。 ・協調性 ・やる気 ・社交性 ・自制心 「非認知能力」を高めることで、将来、勉強や運動に対する意欲が高まると言われています。 用意された習いごとの中で何ができるか、ではなく、何もない家の中でどのような遊びを生み出せるか、ということも立派なクリエイティブな力が鍛えられます。 習いごとで得られる経験の他にも、このような力がつけられる時間も必要です。
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