どうやったら自分から練習してくれるようになる?

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2017/01/07

出典:すくすく子育て[放送日]2017/01/07[再放送]2017/01/13

長女は3歳のころからピアノを習っています。
今年の春には初めての発表会があり、これまでよりも難しい曲にチャレンジすることになったのですが、なかなか自発的に練習をしてくれません。
そこで、練習1回につき1ポイントがたまり、6ポイントたまると、ごほうびがゲットできる、というポイントシステムを導入しました。
でも、年齢があがるにつれ、このポイントシステムも効かなくなってくるだろうなと思います。どうやったら自分から練習してくれるようになるのでしょうか?
(5歳と2歳の女の子をもつママより)

気持ちを切り替える手段としてごほうびは有効

大豆生田 啓友さん回答:大豆生田 啓友さん

ピアノで難しいところがあって、練習してもなかなか出来るようにならない。そういうときに、気持ちを切り替える手段として、ごほうびは有効です。でもお母さんが感じられているように、自発的に練習する気持ちがないと、この手段を毎回続けていくのは難しいと思います。

自発的にやってくれるようになる手助けとして、難しいところが少しでもできるようになっていたら、その頑張りを認めて、ほめてあげましょう。
また、難しくてつまずいているようなときには、一緒に寄り添ってあげるのもひとつの方法だと思います。

もし、この先、習いごとをやめたいと言われたら、やめさせるべきか、続けさせるべきかを見極めるポイントはありますか?

自発的にピアノを触りにいくことがあるかどうか

遠藤 利彦さん回答:遠藤 利彦さん

ピアノで難しいところがある、発表会がある、というようなことは除いて、自発的にピアノに触りに行くかどうかが見極めのポイントになります。
気が向いたときでもいいので、自分から触りに行くようなことがあれば、ピアノを嫌いで、やめたいと言っているのではないかもしれません。日常のお子さんの様子を見ながら見極めてください。
お子さんの様子を見て、完全に興味を失っている場合は、やめさせる決断も大切です。

難しい曲は、うまく弾けなくて楽しくないから、弾きたくない。でも違う曲は弾いてみたいなという気持ちになったときは、ピアノに対して前向きに取り組めるときかと思います。
前向きな気持ちになっているときは、ごほうびの与えすぎに注意してください。ピアノに対して、楽しいなという気持ちが育ってきているのに、ごほうびのためにしかピアノを弾かなくなってしまいます。

【参考】心理学で有名な研究
お絵かきを楽しんでいる子どもに、「上手にできたね」とごほうびを与えたところ、子どもは絵を描けば、またごほうびがもらえると思い、もっと絵を描くようになりました。
ところが、ごほうびがもらえなくなると、好きなことへの興味がなくなり、絵を描くことをやめてしまったのです。



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