アトピー性皮膚炎の原因は?
私も夫も子どもの頃にアトピーでした。わが子にはなるべくアトピーを発症させたくないので、体質以外の外的な要因などがあれば知りたいです。また、乳児湿疹とアトピーの違いも教えてください。
「環境」と「皮膚の状態」というふたつの要因
回答:馬場直子さん アトピー性皮膚炎にはふたつの要因が考えられています。ひとつは、ダニやほこり、乾燥しすぎた空気などの「環境の要因」です。もうひとつは、皮膚が荒れてバリア機能が低下し、いろんな刺激を受けやすいという「皮膚の要因」です。アトピーにならないようにするには、住環境を清潔にして、肌もきれいに保つことが大切になります。 乳児脂漏性湿疹とアトピーの違いについてですが、生まれて1か月くらいまでの赤ちゃんは、お母さんからもらったホルモンの影響で皮脂の分泌量が一時的にとても多くなっています。この時期にしばしば起こるのが乳児脂漏性湿疹です。その後、皮脂が一気に減り、1歳半くらいまでの肌がカサカサする時期にアトピーが発症しやすくなります。乳児脂漏性湿疹は皮脂の分泌が多い「顔」と「頭」に主に出て、治りも早いのが特徴です。一方、部位が全身に広がったり、いつまでも治らなかったりする場合やかゆみがある場合はアトピーの疑いがあります。湿疹が出た段階で、早めに医師に相談しましょう。 【ステロイド薬の正しい塗り方】 ・炎症が一部分の場合 米粒大くらいの薬を指先に取り、炎症が起きている部分だけに均一に、表面がテカるくらいしっかりと塗る。(量が少なすぎると効き目が不十分) ・炎症の範囲が広い場合 大人の手のひら2枚分くらいの面積に対して、人差し指の第一関節の長さの量が目安。1日に2回、炎症の部分に塗る。 【保湿剤で肌荒れ防止】 保湿剤はステロイド薬より2〜3割多めの量を塗る。 大人の手のひら2枚分の面積に対し、人差し指の第一関節から少しはみ出すくらいの量が目安。 ローションタイプの場合は500円玉の大きさを目安に。
PR