ほめすぎて、打たれ弱い子にならない?
我が家の子育ては、娘をほめて育てる方針です。たとえば、離乳食を食べさせるときは、1口食べただけでも「すごい、すごい!」と少し大げさなくらいにほめます。離乳食だけでなく、「あんよ」や「たっち」のように、何か新しいことができるとほめるようにしています。
でも、ほめられることに慣れて、怒られることに慣れていないため、打たれ弱い子にならないか心配です。ほめすぎても大丈夫なのでしょうか?
(10か月の女の子をもつママより)
ほめることで子どもの「安全基地」を作っている
回答:大日向 雅美さん 人生において、心が傷つくことや、めげることはたくさんあります。めげること自体は悪いことではありません。ただ、めげても、あきらめずに生きていけるように、力をつけないといけません。 このような生きる力をつけるためには、家庭が子どもにとって安心できる場所になるように、「安全基地作り」をすることが必要です。 子どもにとって、「愛されている」「守られている」という安心感は、自信につながります。その自信があるからこそ、子どもは傷つくことを恐れず、外に出られるのです。 子どもをほめることは、「安全基地を作っている」のだと思ってください。 ただ、ほめるときに、オーバーアクションをする必要はありません。言葉で言わなくても、自然体で大丈夫です。ニコっと笑いかけてあげるだけでも、安全基地は作られますよ。 子ども自身が「認められている」と感じられているかどうかが大切です。
ほめる回数よりも、子どもが「認められている」と感じているかが大切
回答:大豆生田 啓友さん 「社会で生きていく」ということは、「自信がつく」ということだと思います。 自信がつくには、誰かに自分のやっていることをわかってもらったり、認めてもらったりすることが必要ですが、ほめられた回数は必ずしも重要ではありません。 「ほめたときに、子どもがうれしそうな表情をしている」のを確認するようにしましょう。子ども自身が「自分は認められているんだな」と感じられているかどうかがポイントになります。
いいほめ方・悪いほめ方に関する実験
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