家族内での感染を防ぐにはどうすればいいの?
小学生のお兄ちゃん、幼稚園のお姉ちゃん、11か月の妹の3人きょうだいを育てています。妹が生後2か月のとき、39度の熱を出したことがあります。ちょうど上の子たちがインフルエンザだったので、感染の心配もあり病院で診てもらいました。そのときはインフルエンザではなかったのですが、今後どう対処すればよいのか悩んでいます。上の子たちはマスクを嫌がったり、どうしても子ども同士で接触したりするので、感染が心配です。いつも近くにいるきょうだいや家族内の感染は、どうすれば防げるのでしょうか?
(8歳の男の子、3歳10か月と11月の女の子をもつママより)
きょうだいの感染を防ぐのは難しい
回答:草川功さん インフルエンザは、せきやくしゃみで飛び散る唾液などを介して感染します。接触することで感染することもあります。小さな子どもたちのきょうだいの場合は、近くにいることも多いので、どうしても感染してしまいます。感染を防ぐことは難しいと思いますが、手洗いなどできることはしておきましょう。
寝る部屋や、寝る位置の工夫を
回答:日沼千尋さん 感染を防ぐにはきょうだいが近づかない方がよいのですが、子どもたちが遊んでいるところを引き離すのは難しいと思います。寝る部屋を別にしたり、同じ部屋でも頭同士を離したり、できるところから工夫をしてみましょう。
家族で病気に立ち向かう
回答:草川功さん 病気に気持ちで負けてしまうと、家族みんなが暗くなってしまいがちです。そんなときは、家族が「家族で病気に打ち勝とう」と考えて、立ち向かっていきましょう。少しでも食べるものを食べて、寝られるときに寝て、お互いに休むときは休みながら、頑張っていきましょう。
赤ちゃん以外の家族全員が感染性胃腸炎になって、とても大変だったことがあります。感染の対策はありますか?
胃腸炎のウイルスは感染力が強い
回答:草川功さん 感染性胃腸炎は、基本的に接触感染します。例えば、感染している子どものおむつを替えるとき、便に触れてしまうことで感染します。そして、胃腸炎のウイルスでよく知られているノロウィルスやロタウィルスは、インフルエンザなどに比べて感染力がとても強いのです。
直接触れずに処理して消毒する
回答:日沼千尋さん 感染している人が吐いたものや便を処理するときは、マスクと手袋を使って直接触れないようにすることが大切です。手袋はビニール袋と輪ゴムで代用してもかまいません。また、胃腸炎のウイルスの場合は、アルコールで消毒できないので注意してください。家庭用の塩素系漂白剤を薄めたものを使いましょう。 詳しくはこちらへ 「感染性胃腸炎を広げないための汚物処理法」
すくすくポイント
PR